「ヤンキース優勝に必要なのはドジャースより大きく勝る先発投手たちが長いイニングをこなすこと」と米識者がWS予想
大リーグの2024年ワールドシリーズ(WS)は25日(日本時間26日)、ヤンキースがドジャースの地元ロサンゼルスに赴き、開幕する。メジャー史上で唯一人、「200勝&150セーブ」を達成した殿堂右腕のジョン・スモルツ解説者は23日(同24日)、米放送局FOXスポーツのベン・バーランダー・ホストによるユーチューブ・チャンネル『フリッピン・バッツ』に出演。今WSを全米中継する同局の解説者として戦局を分析、予想した。 ヤンキースが世界一になるために必要な要素としては「先発投手が長いイニングを投げること」「相手の先発投手たちに球数を放らせること」を挙げた。 「先発投手たちがドジャース打線を手なずけ、長いイニングをこなさなければならない。(エース右腕)ゲリット・コールは5~7イニング投げる準備が完璧に整っている。ヤンキースの強みは、先発ローテの力が大きくドジャースを上回っている点だ。ブルペン陣がイニング数全体の60%をこなすような事態になってはならない。ドジャースの救援陣がこの10月にこなしたイニングの割合は70%だったか(実際はリーグ優勝決定シリーズで62%)、とにかくバカげた数字だ。ヤンキースがこれほどブルペンを使うことは許されない」 これに対し、同ホストは「アクシデントがない限り、ヤンキースは(1試合を通じて救援投手のみが登板する)ブルペンゲームをつくる必要がない。一方のドジャースは、おそらく2試合のブルペンゲームを強いられる。だから、今シリーズのヤンキース先発投手陣の役割は大きい」と賛同した。 また、同解説者は、ヤンキースがシリーズを長引かせることもポイントだとした。「なるべく早くドジャースの先発投手を降板させ、リリーバーをマウンドに引きずり出すことだ。シリーズが長引くほど、ドジャースは救援陣に頼ることができなくなる。この長いシーズンの最後は、連中も体力のタンクは空っぽだ」 すると、元マイナーリーガーでユーティリティー野手だった同ホストは「打者目線からいくと、その点は完全に同意できる。というのも、シリーズが第6、7戦まで長引けば、あるリリーバーとの対戦も4~5度目とかになる。そうすると、球筋が分からない初顔合わせのときよりはるかに有利になる」と語った。
中日スポーツ