ペットパノムルン・キャットムーカオ（左）とチャド・コリンズ

「RISE WORLD SERIES 2023 Final Round」（12月16日、東京・両国国技館）の前日計量が12月15日、都内で開催された。 　セミファイナル（第15試合）で行われる「RISE世界スーパーライト級（-65kg）タイトルマッチ」で対戦するペットパノムルン・キャットムーカオ（王者/タイ/Kiatmoo9）は65.0kg、チャド・コリンズ（挑戦者/オーストラリア/Strikeforce）は64.75kgでともに規定体重をクリアした。 　ペットパノムルンは昨年8月に行われた王座決定戦で原口健飛を破り、王座を獲得。その後、GLORYでエイブラハム・ビダレス、RISEで山田洸誓に連勝も年が明けて、今年3月にはGLORYでティジャニ・ベスタティにKO負けを喫し、原口戦からの連勝が3でストップ。しかしその後、GLORYで2連勝し復活を果たしている。 　コリンズは現在、母国のオーストラリア、日本を股にかけ活躍中で、2022年7月から9連勝、RISEでは4連勝と白星を重ね、今回の王座挑戦を実現させた。11月にはオーストラリアのメルボルンでWBCムエタイ世界スーパーライト級王座の防衛に成功している。 　計量後に行われた会見でコリンズは「非常に楽しみにしている試合。今までの自分の格闘技人生の中で一番大きなタイトル。ぜひこのベルトを獲得したい」とベルト獲得への強い意欲を見せた。対するペットパノムルンは「また日本に来て試合ができることを大変うれしく思う。楽しい試合になることを保証します。楽しみにしていてください」とリラックスムード。

コリンズ（右）は会見の終わりにRISEの伊藤隆代表に感謝の言葉を述べた

　相手についてコリンズが「サウスポーで非常に強い左の蹴りとか左のパンチを出す選手。今までペッチ選手の試合をたくさん見てきたが、非常に強い選手。いつかペッチ選手とやるのではないかと思っていたので、明日は素晴らしい試合をします」と評価するとペットパノムルンも「大変強い選手と感じている。すべての技において強いので、戦えることを楽しみにしている。楽しい試合になるのは間違いない」と語るなど互いに実力を認め合う。 　そのうえで勝負を分けるポイントについてはコリンズは「ペッチ選手は特に左の蹴りや左のパンチが強いが、自分は左フック、右アッパーとかローキック、ハイキックとさまざまな技を使って戦いたい」とペットパノムルンの左の攻撃を警戒。攻略法として「もしかしたら自分もサウスポーで戦うかもしれない（笑）」とジョーク交じりで語る場面もあった。 　ペットパノムルンは「3分5Rの試合だが、接戦になると思っている。すべてのラウンドが楽しくなることは間違いないと思うので、全ラウンドが見どころだと思う」と特には語らず。しかし「可能な限り防衛を続けたい」と王座へのこだわりを見せた。