侍ジャパン大学代表の選手の前で打撃を披露する高橋由伸臨時コーチ（カメラ・中島　傑）

　元巨人監督の高橋由伸氏（４９）＝スポーツ報知評論家＝が３０日、神奈川・平塚市で行われている侍ジャパン大学代表の合宿で臨時コーチを務めた。 　今年１月、元プロ野球選手が高校、大学で指導するための「資格回復」が認定された高橋氏にとって、初めての現場での指導。フリーバッティングを見守り、身ぶり手ぶりをまじえて熱心にアドバイスを送った。 　「初めてなので楽しみにしていました。ボールの待ち方、インサイドの打ち方の質問が多かったですね。僕がやってきたバッティング、考え方を伝えさせていただいたつもりです」と高橋氏。練習の最後には、鳥山泰孝コーチ（４８＝国学院大監督）のリクエストに応じ、実際にティーバッティングを行ってバットの出し方の見本を示した。 　合宿に参加している選手にとって、高橋氏は小学生時代からの憧れのスター。大学球界を代表する強打者で、侍ジャパンのトップチームの一員として３月の欧州代表との強化試合に出場した西川史礁（みしょう）外野手（青学大４年）は「リーグ戦後半、バッティングのタイミングを見失っていた部分がありました。相手投手のフォームに合わせ、間をつくって打つ感覚を教えていただきました」と感激の面持ちで話した。 　侍ジャパン大学代表は、７月にチェコ、オランダで開催される「第４３回プラハベースボールウィーク」と「第３１回ハーレムベースボールウィーク」に出場。高橋氏は１日も指導を行う予定だ。