自民党福井1区選出の稲田朋美衆院議員が、自身が代表を務める党支部に個人名で寄付し、税優遇を受けていたとの疑惑が持たれています。一部報道で取りざたされている派閥から受けたキックバックとの関連については否定したものの、稲田議員は寄付による所得税の控除については認めました。 　 福井一区選出で当選6回の稲田朋美衆院議員について今回疑惑が持たれているのは、2020年～2022年の3年間に、派閥からのキックバック分を含む202万円を自身が代表を務める政党支部に寄付し、所得税の一部が減税される税優遇を受けたのではないかという点です。　　 　　 一部報道で出されたこの疑惑に対し、稲田議員は28日書面で回答し、寄付の原資は政党支部から稲田議員に支払われていた事務所使用料だとし、派閥からのキックバックとの関連については否定しました。 　　 ただ、寄付した202万円を税の控除対象として申告したことは認めました。 　 なお、政党支部からは、寄付した202万円についてすでに返金を受けていて、「現在、税理士と修正申告に向けて相談している」としています。 　　 稲田議員については、これまでの自民党の調査で、安倍派から受けた政治資金パーティーのキックバック分など、合わせて196万円を収支報告書に記載していなかったことが分かっています。