身体能力オバケな謎のマスクウーマンがデビュー戦で頭部を強打!CT撮影後にデビュー2戦目が欠場へ
24日、東京都・後楽園ホールにて『Marigold Fantastic Adventure 2024』が開催。翔月なつみがハミングバードを破ってマリーゴールド・スーパーフライ級王座のV2を果たした。 今年7月13日、翔月はスーパーフライ級王座(※55kg以下の軽量級王座)の初代王者決定トーナメントを制して両国国技館で11年ぶりに王座戴冠。 同王座の王者として強いプライドを持つ翔月は、挑戦を希望する若手たちを一蹴して同王座の価値を高めるとともに次世代の成長を促すべく発破をかけ続けてきた。
そんな翔月姐さんに挑戦名乗りを上げたのは正体一切不明の謎のマスクウーマン、ハミングバード。 風香APがSNS上で「デビュー戦でタイトルマッチ」と発言していることからハミングバードは既存の選手が姿を変えて現れたのではなく新人と思われるが、その華麗な身のこなしや堂々としたマイクは新人離れしたハイレベルなもの。調印式でも翔月に口で負けないどころかロッシー小川も巻き込んで笑いを取りに行く余裕を見せつけていた。
試合が始まると、ハミングバードは高い身体能力でひらりひらりと攻撃をかわしながら翔月を挑発。キレた翔月を引き込んで胴絞めバッファロー・スリーパーやぶら下がり式腕十字などのトリッキーな関節技で捕らえたり、翔月の攻撃をトップロープ上で側転をしてかわしてからドロップキックを放ったりという華麗な技の数々で場内の空気を一気に味方につける。 場外戦のさなかでハミングバードがステージ上からの飛びつき式フランケンシュタイナーを狙うが、翔月がパワーボムのように硬い床に叩きつける形となり、場内に「ボゴンッ!」という尋常でない音が響く。セコンド陣が一斉に駆け付けて状態を確認しに来るも、2人はしばらく起き上がれぬまま。観衆のどよめきが止まらぬ中、ハミングバードはふらふらと起き上がってリングに戻り「どうした!翔月なつみ!」と叫ぶ根性を見せる。 翔月もこのときに頭を打って意識が朦朧としていたものの、闘志は衰えず。人工衛星ヘッドシザース・ホイップや旋風脚、フロッグ・スプラッシュといった三次元的なハミングバードの攻撃をすべて受けきり、最後は必殺のダイビング・ダブルニードロップで3カウントを奪った。 試合後にはスーパーフライ級を巡って最初期から抗争を展開してきた松井珠紗がリングに上って挑戦表明。11月2日の北海道大会で両者の王座戦が行われることが決まった。 リング上でそんなやり取りが行われる中で一足先にバックステージに戻ったハミングバードは「やっぱこうじゃなきゃ。スーパーフライの壁、高くなきゃ超える意味無いんですよ。翔月なつみとシングルマッチして、決めました。私がこのスーパーフライ級のベルト、世界一のベルトにします。そのための1ページが今、始まりました。次の試合にどうぞご期待ください。ありがとうございました」とコメントして会場を後に。 なお、試合後のCT撮影では異常は無かったものの、大事を取って10月27日の新木場大会は欠場することが発表された。