【介護職】ホームヘルパーで毎月「50時間」以上残業しているのに年収が「300万円」です...安くないでしょうか?
高齢化が進み、ホームヘルパーなど介護職の需要が高まっています。 しかし、介護職は大変な仕事内容であるにもかかわらず、給与の低さが問題になっていることをご存じの方もいらっしゃるでしょう。 今回は、ホームヘルパーの平均年収や、年収を上げるための方法についてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
ホームヘルパーの仕事内容と平均年収
ホームヘルパーは、介護が必要な方や障がいのある方の家へ訪問し、身体的な介助や家事支援を行う仕事です。訪問介護員とも呼ばれ、就業にあたっては「介護職員初任者研修課程」を修了している必要があります。 また、生活や家事のサポートなど専門性の低い業務であれば、資格がなくても就労ができる場合もあるようです。 厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト jobtag 訪問介護員/ホームヘルパー」によると、ホームヘルパーの平均年収は353万2000円です。そのため、本事例のように「年収300万円」である場合は、平均よりも年収は低いといえるでしょう。 もし今後年収を上げたい場合には、実務経験を積んで仕事の幅を広げたり、資格を取得したりすることをおすすめします。
年収を上げるための方法
ホームヘルパーの方が年収を上げる方法として、介護福祉士の資格取得が挙げられます。 介護福祉士になるには、3年以上の実務経験を積んだあと「実務者研修」を受講し、国家試験に合格する必要があります。 厚生労働省老健局老人保健課の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、令和4年9月時点の介護福祉士資格の有無による平均給与の比較は、表1の通りです。 表1
※厚生労働省老健局老人保健課「令和4年度 介護従事者処遇状況等調査結果」を基に筆者作成 表1より資格の保有および、研修を修了しているほうが、平均給与や年収が高いことが分かります。介護福祉士になると、資格手当をつける事業所もあるためです。 さらに、介護福祉士の資格を持っていると、サービス提供責任者への道もひらけるため、キャリアアップしながら収入を上げることも可能になります。 もし実務経験を積んだり、資格を取得したりしても年収が上がらない場合には、より待遇のいいサービス事業所などに転職を考えることをおすすめします。