（左から）城西大の平林樹、斎藤将也、ビクター・キムタイ

　来年１月２、３日の第１０１回東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝＝読売新聞社共催）に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復１０区間、２１７・１キロをタスキでつなぐ２１チームを紹介する。 第１０１回箱根駅伝エントリー選手一覧…１万ｍランキングもチェック

　城西大は、５区で２年連続区間新記録をマークした山本唯翔（ＳＵＢＡＲＵ）の穴をいかに埋めるかが、今大会最大のテーマだった。１２月に入って、答えは出たようだ。櫛部静二監督は「登りは、斎藤将也（３年）に走ってほしい。もう１人の適任の者もいる」。

城西大の１万メートルタイム上位選手

　エースの斎藤は当初、１年から２年連続で走った２区へのこだわりを見せていたが、大会が迫り、覚悟を決めたようだ。「１区から１０区まで、全区間走る準備ができている。５区で区間新を出す準備もできている。一番最初にゴールテープを切りたい」

　斎藤は１１月に１万メートルで２７分４５秒１２をマーク。櫛部監督によると、山本や歴代の「山の神」と呼ばれた他校の選手も含め、これだけのスピードを持って５区に挑んだ選手はいないという。

　監督は３本柱の残り２人、ビクター・キムタイ（３年）と平林樹主将（４年）を往路に起用する方針。同好会出身ながら、「成長が著しい」と評価する久保出雄太（４年）は「１区か９区を走ると思っている」という。

　序盤から波に乗れれば、往路の主役に躍り出る。目標とする「４位以内」は見えてくる。（小石川弘幸）