「最初の妊娠は流産した」。不妊治療を経験した米人気俳優(41)が当時の辛い心境を明かす
2人の息子の母親であるアン・ハサウェイが、実は2015年に初めて妊娠したときに、流産を経験していたことを明らかにした。それはオフ・ブロードウェイで上演された一人芝居「Grounded(原題)」に出演していたときのことだったと『ヴァニティ・フェア』誌のインタビューで、述べている。 【写真】EXILEアキラの妻も!40歳以上で「高齢出産」を経験したセレブママ35人 当時アンが演じていたのは、アメリカ空軍のパイロット役。妊娠したことによって降格され、主人公が精神的な苦痛を味わうというストーリー展開だった。「毎晩、舞台の上で出産しなければならないハードな役を演じているときのことでした」と明かしたアンは、約6週間にわたってこの役を演じた。 彼女は当時、「こんな辛いことが自分の身に起きたのに、何も問題ないって顔でステージに立つのはあまりにも辛すぎる」と感じ、舞台終了後に楽屋を訪ねてくれた友人たちには、流産のことを打ち明けていたという。 そうしたなかで感じたのは、流産に関する情報が不足していること、同じ経験を持ち、サポートしてくれる人が近くにいないこと。それが「妊娠中の女性たちに恐怖心と孤独感を与えている」ということだった。 その後、アンが自らの経験についてよりオープンに語ろうと決意したのは、2019年。インスタグラムへの投稿で、「映画の撮影ではありません……」とつづり、2人目の子どもを妊娠中であることを報告。 同時に、不妊に苦しんでいるすべての人たちに向け、「私自身、2度の妊娠はどちらも一筋縄ではいきませんでした。なんらまっすぐな道ではなかったのです」と不妊治療を受けていたことを明かし、「あなただけではありません」と語りかけた。 アンはこのときのメッセージについて、インタビューのなかでこう話している。 「(流産についての)情報はどこにあるの?と思いました。なぜ私たちは、こんなにも不要な孤独感を抱かねばならないのでしょう?」「私たち女性は、心身ともに想像を超えるほど大きなダメージを受けます。(自分がその身になって)初めて気づき、これらの出来事について話すことに決めました」 悲しみに暮れるアンに希望を与えてくれたのは、そこから毎日のように、目に涙を浮かべた女性が彼女のもとを訪れ、その苦しみを打ち明けようとしてくれたことだったという。アンはそうした女性たちを「抱きしめ、痛みを分かち合ってきた」と振り返っている。 現在アンには、2012年に結婚した俳優でプロデューサーの夫、アダム・シュルマンとの間には、ジョナサン(7)とジャック(3)の2人の息子がいる。
from Harper's BAZAAR US