マーゴット・ロビー、アカデミー賞の「冷遇」について沈黙を破る
映画『バービー』で主役の「バービー」 を演じたマーゴット・ロビーが、2024年アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされなかったことについて、初めて口を開いた。 【写真】リアルバービー！ マーゴット・ロビーの『バービー』プロモツアー、全衣装を追跡
アメリカの玩具メーカー、マテルが長年にわたって製造・販売してきたアイコニックな「バービー人形」をテーマにした『バービー』は、2023年の大ヒット作。興行収入でも新たな記録を打ち立てており、2024年のアカデミー賞では「全部門でノミネートされるのでは」とも予想されていた。
だが、実際に候補に名前が挙がったのは、8部門。「ケン」役のライアン・ゴズリングと「グロリア」を演じたアメリカ・フェレーラがそれぞれ助演男優賞、助演女優賞でノミネートされ、作品賞でも候補に入ったものの、監督賞と主演女優賞では、選ばれなかった。
監督賞には今回、『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のマーティン・スコセッシ監督、『落下の解剖学（原題：Anatomy of a Fall）』のジュスティーヌ・トリエ監督などがノミネートされている。
こうした各賞の候補の発表を受け、アカデミー賞に対しては激しい反発が起きている。ただ、マーゴット自身は、主演女優賞のノミネーションについては、冷静に受け止めているもよう。映画俳優組合（SAG-AFTRA）が主催したイベントに出席した際、「これほど恵まれているのです。それがわかっているのに、嘆くはずもありません」とコメントしている。
いっぽう、（同作のプロデューサーでもあるマーゴットは）グレタ・ガーウィグ監督については「候補に選ばれるべきだった」と考えているそう。2023年は「あらゆる映画にとって、素晴らしい一年だった」としながらも、こう語っている。
「グレタは当然、監督賞にノミネートされるべきだったと思います。キャリアにおいて一度、一生に一度のことを、まさに成し遂げたのです」 「私たちは文化を変えるような、文化に影響を及ぼすような、……何かインパクトを与えるようなことをしようと試みました」「そして、それはすでに、私たちが『そうなれば』と願ったよりもはるかに大きな形で実現されています」 「それこそまさに、この作品とそれに関わるすべてのことから、私たちが得られる最高の褒賞です」
助演男優賞にノミネートされたライアンは、次のように話している。 「バービーがいなければ、ケンは存在しません。そして、この画期的な、世界的に賞賛された映画の立役者の2人、グレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーがいなければ、映画『バービー』もあり得ませんでした」 「この作品の出演者が評価を得ることも、2人の能力と気概、そして才能をなくしては、あり得なかったでしょう」 第96回アカデミー賞授賞式は3月10日（現地時間）、ハリウッドのドルビーシアターで開催される。 From Digital Spy
