北京の「中国語サマーキャンプ」に英国から多数の青少年が参加
【東方新報】中国・北京市で先週開催された中国語学習のサマーキャンプ「中文培優(マンダリン・エクセレンス・プログラム)に、2016年のプログラム開始以来最多となる英国人学生が参加した。 英国の61の中学/高校から約1200人の学生が11日間中国を訪れ、中国語コースや文化活動に参加する。複数の旅行グループに分かれ、北京市、上海市、四川省(Sichuan)の成都市(Chengdu)、広東省(Guangdong)の広州市(Guangzhou)を含む合計10都市を訪問する。 中国教育部の「言語教育協力センター」と英国政府の国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル(British Council)」が主催する「マンダリン・エクセレンス・プログラム」は、英国で中等教育(英国の場合は中学と高校を指す)の期間中、毎週平均8時間の中国語学習並びに3年生を対象とした中国訪問を含んでいる。 英国教育省が資金を提供するこのプログラムは、これまでに約1万1000人の英国人学生の中国語能力向上を支援してきた。 英国北西部のチェシャー州マックルズフィールドにある中学・高校の「タイザリントン校(Tytherington)の学生・ウィリアム・ブリジット(William Bridgett)さんは、このプログラムに参加した大きな理由の一つは、北京訪問の機会が約束されていたからだと話している。 英国で中国語のクラスに通い始めたブリジット君にとって、中国語を学ぶことは興味深く、楽しいことだった。彼は「中国語を書くことが好きです。漢字を書くのはおそらく一番難しいことなのですが、美しい文字や文章を作ることができた時は、本当に自己達成感があります」と話す。 このプログラムのおかげで、すでに中国についてそれなりの印象を持っていた学生たちは、それでも中国の首都のスケールの大きさとその見事な建築物に魅了されたと話している。ロンドンのアレクサンドラ・パーク・スクール(Alexandra Park School)から参加したアーシャ・セン(Asha Sen)さんは、教科書に載っている中国の豊かな歴史や文化、多くの観光名所についてどれも「とてもクール」だと感じたという。中国語を学ぶことは彼女にとってチャレンジングなことだが、教科書の外でも中国語と中国文化の両方を体験したいのだという。センさんは「教科書では、会話の前後の背景などの社会的な側面がありません。この旅行中に中国語の長いセンテンスをもっと流暢に話し、言語理解能力をさらに伸ばしたいです」と話す。 学生たちは、中国文化をより深く理解するために、中国画やお茶の体験、地元のスポーツなど様々な活動を通じて、より没入感のある中国語学習を体験している。「ブリティッシュ・カウンシル」の主任コンサルタントのトム・デアリング(Tom Dearing)氏のよると、このプログラムは年々拡大し、内容も豊かになっている。 デアリング氏は北京語言大学(Beijing Language and Culture University)での開会式のインタビューで「今年は1200人の学生が訪中すしますが、当プログラムで史上最大の規模です。彼らは中国の10都市にまたがる18の異なる大学に行く予定です」と説明した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。