ライフル射撃の全国大会で3位になった女子中学生 14歳で手にした念願のあるものとは? 香川・高松市【こどもミライパーク】
KSB瀬戸内海放送
遠く離れた標的の中心を銃で撃ち抜き、得点を競う「ライフル射撃」。 高松市には、2023年、小中学生の全国大会で3位になった女子中学生がいます。彼女は、14歳になって念願だったあるものを手にしました。 【写真】許可証を取得した吉川莉央さん
香川県高松市の中学3年生、吉川莉央さん(14)。 彼女が取り組んでいるのは、オリンピック種目にもなっている「ライフル射撃」です。 その中でも、10m先の標的を制限時間内に60発撃ち、その合計得点を競うエアライフル競技に励んでいます。 標的の真ん中の直径は、0.5mmです! 吉川さんがライフル射撃を始めたのは、小学6年生の夏。 香川県がアスリートの育成を目指して行っている、「スーパー讃岐っ子育成事業」のプログラムに参加したのがきっかけでした。 的の真ん中に当てるのが楽しくなり、その後も続けたそうです。 (山下佳乃リポート) 「外れたってことですか!? 自分の呼吸でライフルが動くので、的がどんどん外れていく。的に当てることさえ難しい」 そして2023年8月、全日本小中学生選手権大会の光線銃「ビームライフル」の競技で3位入賞を果たしました。 (吉川莉央さん [中学3年]) 「取れると思っていなくて、3位が。記録が少し悪くて。それで取れた時めちゃくちゃうれしくて、いろんな人に言いました」 そんな吉川さんが14歳になった、2023年の夏……。 (吉川莉央さん) 「これがその証明書です」 競技で使う「エアライフル」を所持するための許可証を取得しました! 14歳にならないと自分のエアライフルを持つことが出来ないと銃刀法で定められていて、これまでの大会はコーチのものを借りて使っていました。 (吉川莉央さん) 「やっと持てたっていう感じです。大切にして、ずっとこの銃を使っていくってなったら、大切にしなきゃいけないので」 コーチを務める元日本代表の尾崎道治さんは、吉川さんの前向きな姿勢を評価しています。 (尾崎道治コーチ) 「吉川莉央、これは楽しみの選手。言われたことはしっかり、ほぼ守っている。自分から質問してくる。教えられるだけじゃなくて、自分から質問してくるってことは非常に前向きなことが考えられるんで、その辺は強いなぁと思う」 吉川さんの今の目標は、射撃する直前の銃口の動きを安定させることです。 (尾崎道治コーチ) 「10点の中の動きがこの時は100%ですけども、あとは87%、89%とかでまだちょっとレベルが上まで来ていない。目で判断して10点だと思って指が動くまでに0.2秒くらいかかるんですよ。目で見た瞬間に指が動いてないといかん」 (吉川莉央さん) 「迷ってしまったら外れてしまうんで、迷わないことが大切」 今は、6月に行われる西日本選手権大会に向けて練習する吉川さん。 (吉川莉央さん) 「(Q.将来の夢は?)将来の夢はオリンピックに出て1位を獲得することです」
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