ガザの戦争被害は約2兆8000億円、最近の経済史上で最大級-報告書
(ブルームバーグ): イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの軍事攻撃で、約185億ドル(約2兆8000億円)相当のインフラが破壊された。これは同地区とヨルダン川西岸地区の約1年分の経済生産に相当する。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争による経済的影響をまとめた新たな報告書で明らかになった。
イスラエルは昨年10月7日のハマスによる同国南部攻撃の数日後、軍事作戦を開始。今回の報告書は、イスラエルの攻撃でもたらされた被害に関する最も詳細な調査の一つ。ハマス運営の保健省によれば、イスラエルの攻撃で約3万2000人のパレスチナ人が死亡した。
報告書によると、ガザのパレスチナ人の約74%が失業しており、同地域の域内総生産(GDP)は昨年10-12月(第4四半期)に86%減少した。
世界銀行や欧州連合(EU)、国連が発表した同報告書によれば、「現在進行中の紛争によってガザ経済が受けた衝撃は、最近の経済史上で最大級となっている」という。
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原題:Gaza War Damage Seen at $18.5 Billion as Israel Push Continues(抜粋)
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Eric Martin