最長老のニホンイヌワシが死亡/東京
東京都日野市の多摩動物公園(福田豊園長)は、飼育していたニホンイヌワシのうち、最長老の「越後」(オス)が老衰のため、4月27日に死亡したと発表した。推定37歳だった。ニホンイヌワシは国指定の天然記念物。 同園では1994年からニホンイヌワシの繁殖に取り組んでいる。越後は1996年4月に新潟県愛鳥センターから来園。これまで、メスの「紫」との間に5回、子作りに成功した。高齢のため最近は動きが鈍くなり、4月27日の朝、職員が死亡しているのを発見したという。 同園のニホンイヌワシは17羽(オス12羽、メス5羽)となった。国内では2013年12月31日現在、計8施設で42羽(オス28羽、メス14羽)が飼育されている。 ニホンイヌワシは、くちばしの先から尾の先端まで81~89センチ、翼を広げた長さは1.7~2.1メートル、体重4~5キロ。日本と朝鮮半島の山岳地帯に生息している。