車窓に映る夜の街並みが光のアートに 走る電車から投影、水間鉄道
走る電車の車内から光のアートを投影するプロジェクションマッピングのイベントが2日、大阪府貝塚市を走る水間鉄道で始まった。「デジタルアート電車」として1編成を午後6~9時台に、貝塚―水間観音間(約5・5キロ)で運行させる。12月1日まで。 【写真】沿線の家の軒先に投影されたデジタルアート=2024年11月2日午後7時51分、大阪府貝塚市、伊藤進之介撮影 水間鉄道の創立100周年を記念したイベント「デジタルアートフェスin水間観音2024」の目玉企画。2両編成の車内には、計8台のプロジェクターを設置。デジタルアーティストの長谷川章さんが制作した、色とりどりの模様がゆっくりと変化する光のアートを周囲に投影しながら電車は進んでいく。 初日の2日は貝塚駅でオープニングセレモニーがあった。水間鉄道の藤本昌信社長らのあいさつ後、参加者らは周囲に光のアートを投影する電車内へ。 午後6時過ぎに駅を出発すると、じっと見入ったり、スマートフォンで撮影したり。終点の水間観音駅まで、約15分間の幻想的な光の彩りを楽しんだ。 水間鉄道の担当者は「他の鉄道会社では聞いたことがない企画。普段は見ることのない車窓からの眺めを楽しんでほしい」と話している。 期間中、水間鉄道の全10駅のホームなども、宝塚大学東京メディア芸術学部の学生らが制作した光のアートで彩られる。 水間観音駅近くにあり、「厄よけ観音」で知られる水間寺でも、本堂や三重塔が長谷川さん制作の光のアートでライトアップされる。(瀬戸口和秀、佐藤慈子)
朝日新聞社