ロエベ、最新メンズコレクションはグランパコアとスケートカルチャーがキーワード【2024年秋冬コレクション】
ジョナサン・アンダーソン率いるロエベの2024-25年秋冬メンズコレクションが、パリ4区のフランス共和国親衛隊官舎で発表された。同ブランドのショーは毎シーズン、パリ・ファッションウィークのハイライトの一つとなっているが、今回も例外ではなかった。カラフルな作品群で知られる米テキサス出身のアーティスト、リチャード・ホーキンスにインスパイアされたショーには、アンドリュー・ガーフィールドやゼイン・マリク、ニコラス・ホルト、マット・ボマーなどのセレブが集まった。以下、ロエベの最新コレクションに見られたトレンドを総ざらいする。 【写真を見る】ロエベの2024年秋冬メンズコレクション、出席セレブをチェック! ■レザー 次の冬、ロエベのコレクションではレザーが主軸となるだろう。たびたび高貴な素材の極みとされてきたレザーだが、ジョナサン・アンダーソンのイマジネーションによって独創的かつ風変わり、しかしどこまでもシックに生まれ変わった。カラフルなコートやボウタイ、カーゴパンツ、膝の上まで延びたオーバーサイズのフーディ、バイカーブーツなどのレザーアイテムが、本コレクションに一本の筋を通していた。 ■スポーツウェア・クチュール ジョナサン・アンダーソンが着想の源としたのが、リチャード・ホーキンスの故郷ロサンゼルスのポップカルチャーだった。スケーターのワードローブにインスパイアされながら、彼はさながらオートクチュールのように洗練された独自のバージョンを創り出した。ソックスにタックインされたジョガーパンツやヴァンズ風のスニーカー、ノンシャランなシャツの着こなしなど、最新コレクションにはスケートボード・カルチャーの影響が色濃く反映されている。 ■ジーンズ 魅力的なパンツを創り出すのに長けたアンダーソン。今回、彼がその手腕を振るったのが、ワードローブの定番アイテムであるジーンズだった。ロエベのジーンズはフェード加工を施したストレートフィットに仕立てられ、レザーを用いたハーフベルトのディテールによってカジュアルに仕上げられている。 ■ヴィンテージ 2024-25年秋冬ファッションウィークのスタート直後から、グランパコアのトレンドがメンズコレクションを席捲しているのがひしひしと感じられた。家族の古いワードローブから服を拝借するという行いにインスパイアされたアンダーソンは、まるで実際に祖父母のクローゼットから引っ張り出してきたかのようなアイテムの数々を披露した。チャンキーなセーターからウールのカーディガン、ワークパンツ、ローブコートまで、多種多様なヴィンテージ風アイテムが揃い踏みした。 From GQ France By Adrien Communier Translated and Adapted by Yuzuru Todayama