大阪・アメ村で3段重ねの「プレミアムパンケーキ」が話題に
いま、パンケーキがアツい。1~2年前から全国的にブームと言ってもいいだろう。とくに大阪は激アツと言われている。中でも、1月にアメリカ村に新オープンしたパンケーキ専門店「gram」(大阪市中央区西心斎橋)は、3段重ねの「プレミアムパンケーキ」が一躍脚光を浴びている。先に「心斎橋店」が昨年4月に産声を上げ、今や行列ができる店になっており、アメ村店は2号店になる。しかも、今年中にあと4~5店舗がオープンする予定だという。
1枚1枚ていねいに焼くので1回20食限定
オーナーの高田雄さん(42)に話を聞いてみた。「今まではカフェの部類でしたが、今はパンケーキが定着した。専門店も増えていますし、この界隈だけでも、専門店が5~6店はあると思います。とにかく、食感を変えたパンケーキをつくりたい、と思っていました。ふわふわの生地を縦にして3つを載せるのには、創意工夫が必要で、何度も試行錯誤し、2か月以上かかってようやく完成させたんですよ」 同店では、このプレミアムパンケーキ(950円)は1日3回、1回20食限定で、11時、15時、18時の各20食となっている。というのも、それ以上は焼くことができないためだ。 「1枚1枚焼くので3段に重ねるためには、1つ15分かかるんです。セットしてすべて出し終えるのに20分、だから20食限定です。柔らかいパンケーキをメレンゲでさらに膨らませて、それを3段にするのはすごく難しかったですね。他店では寝かせていますから。見た目にもインパクトがありますし、生クリームにもこだわっています」とか。
どう食べるんですか? ってよく聞かれます
大阪初の厚焼き3段重ねパンケーキは絶妙なバランス感を保ち、高さは10センチ以上、バター、生クリーム、メープルシロップがついている。どこから食べるのか迷ってしまうが、「どう食べるんですかってよく聞かれます。1つずつ皿に取って食べるのが食べやすいと思います。それと、ホットケーキとパンケーキの違いも聞かれるんですが、ホットケーキは甘いもので、パンケーキは味がついてないものです」と、アルバイトスタッフの原田真衣さん。 そして一口、口に含むと、まさにふわふわの口どけ、とろける食感。優しい甘さが広がり、何とも幸せな気持ちになれる。確かにファンを病みつきにするほどの旨さで、行列ができるのも頷けるというものだ。 他にも「たっぷりいちごのパンケーキ」「ベーコンとスクランブルエッグのパンケーキ」や3月からの新商品など、スイーツ系パンケーキと食事系パンケーキにわかれるようで、おやつではなく、メニューによってはご飯として食べても大丈夫だという。お洒落な店内は40席。圧倒的に女性客が多いが、中にはスイーツ好き男性も。一度味わってみると、パンケーキの概念が変わるかも? (文責/フリーライター・北代靖典)