FF14のスマホ版『ファイナルファンタジーXIV モバイル』が正式発表 原作をアレンジした独自バージョンに
FF14のスマホ版『ファイナルファンタジーXIV モバイル』が正式発表 原作をアレンジした独自バージョンに
FF14のモバイル版『ファイナルファンタジーXIV モバイル』が正式発表された。ゲームはFF14をモバイル用に完全アレンジしたMMORPGになるという。モバイル版はクロスプレイに対応する移植ではなく、原作の内容をなぞりつつも独自のバージョンになるのだと思われる。 「Final Fantasy XIV Mobile」画像・動画ギャラリー 開発は『PUBG MOBILE』などで知られるテンセント傘下のLightSpeed Studiosだ。同スタジオがスクウェア・エニックスからの許諾・監修を受けてモバイル版を開発する。 モバイル版の具体的なリリース時期は明かされていないが、公式サイトも公開された。 公開された動画では、FF14のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹が登場。今回のモバイル版は「次なる10年に向けてのさらなる挑戦」になるそうだ。モバイル版は原作をアレンジしたものとはいえ、ストーリーやバトルコンテンツなどを再現しているそうだ。 動画ではトレーラーも流され、原作「新生エオルゼア」での初期拠点となるリムサ・ロミンサ、グリダニア、ウルダハといったおなじみのロケーションが登場している。ゴールドソーサーや「蛮神討滅戦」のタイタンとのバトルなどの場面も確認できる。トレーラーの最後には、原作でもおなじみのミンフィリアが登場する。「一度、『砂の家』に戻ってきてくれるかしら?」というセリフのシーンがあるが、これは原作でミーム化しているものだ。 公式ニュースによると、モバイル版は「ストーリー、世界観、ジョブ設定、バトルコンテンツだけでなく、カジュアルコンテンツやNPCのボイスに至るまで、原作を忠実に再現」しているのだという。モバイル版は主に新規プレイヤー向けのものになりそうだが、既存プレイヤーにとっては「思い出と感動に溢れた『新生の旅』となることでしょう」とのことだ。既存プレイヤーはストーリーの復習ができるのだと思われる。 発表によると、ギャザラーやクラフターといった生産系クラスもモバイル版では再現されているそうだ。「釣り」や「トリプルトライアド」といったバトル以外のコンテンツもあるといい、トレーラーにもゴールドソーサーが登場していた。そのほか、公式ニュースでは本作のソーシャル要素と天候システム、原作の肌の質感などを再現するビジュアルなどが強調されている。 『ファイナルファンタジーXIV モバイル』はいくつかの地域でのテストを経て、まずは中国本土でのサービス開始を予定しているとのこと。開発のLightSpeed Studiosは、元カプコンの伊津野英昭が率いる日本を拠点としたスタジオも設立していた。日本を拠点としたスタジオは「オリジナルのAAA級アクションゲームの制作に特化した開発スタジオ」になるようなので、こちらが『ファイナルファンタジーXIV モバイル』を制作しているわけではないと思われる。 LightSpeed Studiosは、中国や日本のほか、アメリカ、シンガポール、カナダなどさまざまな国に開発チームをもっているが、公式発表の「今年の8月には中国での配信許可を取得」、「まずは中国本土でサービスを開始」という文言を見るに、『ファイナルファンタジーXIV モバイル』は中国の開発チームが主導の企画なのだと思われる。
重田雄一