尾関彩美悠、1打差2位「ダボ以外はいいゴルフ」/フジサンケイレディスクラシック
フジサンケイレディスクラシック第1日(19日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」の一人、尾関彩美悠(あみゆ、20)=JFEスチール=が3アンダーの68で回り、首位に1打差の2位で滑り出した。2季ぶりのツアー2勝目を目指す。同世代では、前週ツアー初優勝を果たした竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が67をマークして単独首位。大会連覇を狙う神谷そら(21)=郵船ロジスティクス=も69で2打差の6位につけ、優勝争いの中心にそろった。 【写真】「素敵な大人になる!」成人の日に振り袖姿を公開した尾関彩美悠 大好きな海を間近にしてのプレーに、尾関の気分は上がった。自身2度目の川奈で2位のスタートに、笑みが弾けた。 「海を眺めながら回りました。先週からショットがいい感じ。ダボ以外はいいゴルフでした」 1番(パー4)で4メートルを決めてバーディー発進。3番(パー4)でティーショットを曲げて3オン3パットのダブルボギーとしたが、動じなかった。その後3ホールでピン1メートルに絡めてスコアを伸ばし、15番(パー4)はチップインバーディー。3週前から、構えた際にフェースが開く癖を修正。「去年は(3戦連続予選落ちで迎え)不調の中でギリギリ予選を通った。相性は悪くないコース」と胸を張った。 2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」の一人。ルーキーイヤーだった22年にツアー初優勝を挙げ、昨季はトップ10入りが7度ながら、2勝目には届かずにいる。前週は首位に2打差の2位で向かった最終日に77と失速し、18位。「やっぱり流れが来ないと難しい」。同じ最終組で栄冠をつかんだのは、この日も単独首位に立った同世代の竹田麗央だった。 「一緒に優勝争いをして、初優勝を目の前で見られた。私自身もすごくうれしかったし、すごく刺激になった」 今季ドライビングディスタンス(平均飛距離)232・97ヤード(ランク47位)の尾関に対し、竹田は254・55ヤード(3位)。大会連覇に向け6位で出た神谷そらは、さらに上の255・38ヤード(2位)を記録している。「私たちの世代は飛ばし屋が多い。私は抜いて」と苦笑いするが、勝利への欲は2人と同じだ。 「明日からも自分のペースで頑張りたい」と尾関。同世代が名を連ねたV争いの中、ツアー2勝目に突き進む。(阿部慎)