ボート下りやコンサート 9日あじさいまつり向け準備 三重・多気「大師の里」
三重県多気郡多気町丹生の大師の里周辺でアジサイが見頃を迎える中、9日午前9時から開かれる大師の里・彦左衛門のあじさいまつり(同まつり実行委員会主催)に向け、会場周辺の準備がピークを迎えている。 丹生地区では、地域資源の保全と活用を目的に1993(平成5)年から地元の人々や行政による「あじさいいっぱい運動」を行い、約1万株のアジサイを植えた。ボランティアや立梅用水土地改良区などが草刈りや花切りなど管理する他、3年ほど前からは毎年約200株ずつ植えている。現在、勢和地域全体で約3万株が植わっている。 今年は例年より早く、5月20日ごろから花が色づき始め、今月20日ごろまで楽しめそうという。青や紫、白などさまざまな花が、訪れる人たちを楽しませている。 あじさいまつりは、97(同9)年に、「ふるさとの水と土に感謝」をテーマにスタート。コロナ禍で3年間は中止したが、昨年4年ぶりに復活。現在、スタッフたちが、横断幕を張るなど会場設営にいそしんでいる。 今回は午前9時半からセレモニーと同時に、人気の立梅用水ボート下りやあじさいコンサートがスタート。同11時からは田んぼの綱引きなどが行われる。同10時半と午後1時半からは生き物観察会がある。いずれも先着20人で午前8時半から受け付ける。午後2時からは5年ぶりにアマゴつかみも実施する。 同実行委は「今年もまつりの開催に向けて準備が進んでいます。規模もコロナ前とほぼ同じに戻ってきました。ぜひ、たくさんの人に来ていただきたいです。アジサイもしばらく楽しめるので見に来てください」と来場を呼び掛けている。