「ブースト」も「イーズ」も、BMWは運転の楽しさの「次世代」へと進む
【CNS】2024年第18回北京国際汽車展覧会(北京モーターショー、4月25日~5月4日)では、BMWの次世代コンセプトカーが中国の観客に初めてお披露目された。独高級車メーカーBMW取締役会会長、オリバー・ツィプセ(Oliver Zipse)氏は、「BMWの次世代コンセプトカーは単なるモデルの一つではなく、むしろ技術プラットフォームと呼ぶべきものだ。このプラットフォームには多くのソリューションがあり、新たな動力システム、内燃機関システム、その他の動力システムを含む、過去と未来を完璧に融合させたもので、運転の楽しさ、電動体験、ユーザーインターフェース、インテリジェントコネクティビティなどを包括した総合的な技術プラットフォームだ」と述べている。 「次世代モデルは、BMWのインテリジェントドライブ体験を新たな高みへと引き上げ、より精密かつパワフルなパフォーマンスと、高効率を実現する」と、BMWの研究開発(R&D)担当取締役、クラウス・フレーリッヒ(Klaus Frohlich)氏は述べている。BMWが1970年に初めて打ち出した「純粋な運転の楽しさ」というブランドメッセージは、今もBMWの運転の楽しさのDNAとして受け継がれている。2016年には、BMW VISION NEXT100コンセプトカーを通じて未来の移動に対する革新的なビジョンと、「ブースト(BOOST)」および「イーズ(EASE)」というドライビング・コンセプトを打ち出した。「ブースト」は、自ら運転する際の、BMWならではの運転における純粋な楽しさを、「イーズ」は、インテリジェントドライブ時の安全で快適な体験を象徴している。BMWの次世代モデルは、「四つのスーパーブレイン」を搭載したインテリジェントコアを備え、そのうち二つは「ブースト」と「イーズ」に焦点を当てている。新型のインテリジェント電気電子(E/E)アーキテクチャと先進的な「ドメイン・コントロール」設計により、BMW独自の贅沢感のあるインテリジェントなモビリティ体験を創出している。 BMWは常に「高効率なパワー」を追求しており、次世代モデルでは車両全体の効率が新たなブレークスルーを実現している。バッテリー、動力システム、充電技術の電圧プラットフォームは最大800ボルトまで高められ、動力バッテリーの10パーセントから80パーセントの充電時間は最大30パーセント短縮され、わずか10分で300キロ走行分を充電できるようになった。同時に、第6世代BMW eDriveテクノロジー(BMWの電動化技術の総称)は円筒形の電池セルを採用し、エネルギー密度は20パーセント以上向上し、車両全体の効率は25パーセント向上し、航続距離は30パーセント延長されている。 BMWの次世代モデルは、2025年下半期から全世界での生産が開始され、2026年には瀋陽市(Shenyang)での生産が予定されている。現在、同モデルは路上テストを開始しており、BMW独自の純粋な運転の楽しさを新次元に引き上げ、贅沢感のあるインテリジェントなパーソナル・モビリティの未来を再定義している。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。