日本初進出のチェ・ジョンヒョプは大型犬系俳優? 二階堂ふみとの化学反応に期待
2024年1月期のTBS火曜ドラマ枠にて、二階堂ふみと韓国人俳優チェ・ジョンヒョプが共演するドラマ『Eye Love You』が放送されることが決定した。 【写真】『人間失格 太宰治と3人の女たち』二階堂ふみインタビュー撮り下ろしカット TBSの火曜22時から放送されるドラマ枠は通称“火ドラ”と言われ、多くの人気恋愛ドラマを生み出してきた。例えば『逃げるは恥だが役に立つ』。新垣結衣演じる家政婦のみくりと星野源演じる平匡が契約結婚をして思わぬ恋愛に発展していくさまを描き、スペシャルドラマになるまでの大人気作品となった。2020年には上白石萌音と佐藤健のラブラブすぎる展開が好評だった『恋はつづくよどこまでも』が放送。他にも『着飾る恋には理由があって』や二階堂が主演を務めた『プロミス・シンデレラ』など、王道胸キュンストーリーの数々が挙げられる。今期は、広瀬アリス演じる30歳OLが一念発起し、大学に入学する『マイ・セカンド・アオハル』が放送中。道枝駿佑らが演じる大学生たちとシェアハウスで暮らしながら、夢だった建築の勉強をするという何ともキラキラまぶしい青春ドラマである。 そして2024年のスタートを飾る『Eye Love You』のテーマも、もちろん“恋愛”だ。二階堂演じる主人公は、目を見ると相手の心の声が聞こえてしまうテレパス能力の持ち主。そんな彼女がある日、韓国人留学生に出会い、遠ざかっていた恋愛への可能性を見出していく。 日本の民放GP帯連続ドラマに初めて出演する韓国人俳優あり、自身も日本初進出となるチェ・ジョンヒョプは、「超ストレートな年下韓国人留学生」を演じる。チェ・ジョンヒョプは輝く笑顔や整ったルックスだけでなく、2022 KBS演技大賞で新人賞を獲得するなど実力も持ち合わせる人気“大型犬系俳優”。南アフリカに3年間留学していた経験もあるそうで(※)、語学学習には抵抗はないよう。本人も「とにかく日本語を頑張って勉強しています」とコメントしているため、ドラマでの姿も期待できる。 過去の出演作品では、Netflixドラマ『わかっていても』(2021年)で主人公・ナビ(ハン・ソヒ)が大学で出会ったジェオン(ソン・ガン)に心惹かれる中、一途にナビを思い続ける幼なじみのドヒョク役を演じた。曇りのないまなざしで、包み込んでくれるような笑顔を見せるチェ・ジョンヒョプ。ナビ同様、ソン・ガン派かチェ・ジョンヒョプ派か、視聴者としても決めきれなかった人もきっと多くいたはず。現在は、Netflixにて毎週配信中の『無人島のディーバ』(2023年)にも出演している。 日本のドラマに出演した外国人俳優といえば、何人か思い浮かぶ。その中でも、やはり隣の国であり、知名度も高い韓国人俳優・アーティストの出演が多い。2021年に放送された『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)には、韓国のバンド・N.Flyingからキム・ジェヒョンが出演。主人公と行動を共にする韓国人青年ユン・ミンジュンを演じた。ゴーレムと呼ばれるゾンビに占拠された世界という現実離れした設定の中でも、ミンジュンの退場後はロスを引き起こすほどの演技力を見せた。 また、最近ではシム・ウンギョンが日本の映画やドラマで活躍している。映画『新聞記者』(2019年)では松坂桃李と共に主演を務め、日韓の血を持つ新聞記者の役を全う。その違和感のない日本語と訴えかけるような演技で人々を魅了した。さらに、日本でK-POPブームを巻き起こしたKARA出身の知英も、『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(日本テレビ系)や『民王』(テレビ朝日系)など数々のドラマや映画に出演。韓国人が苦手とする日本語の発音を完璧に披露して見せたり、自ら主題歌を歌ったりと精力的な活動も続けてきた。 そのほか、今年7月期に放送された『VIVANT』(TBS系)で強面なモンゴル人俳優のバルサラハガバ・バトボルドが、現地の警察として出演したことも記憶に新しい。日本単体のドラマではないが、HBO MaxとWOWOWの日米共同で制作された『TOKYO VICE』(2022年)では、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)や『ベイビー・ドライバー』(2017年)で主演を務めたアンセル・エルゴートが日本の新聞社に就職したアメリカ人という役柄で、渡辺謙や伊藤英明、菊地凛子、笠松将など日本の中でも実力派の俳優陣たちと対峙。続編の放送も決定している。 人気ドラマ枠に海外から俳優を招いて実現する『Eye Love You』。心の声が聞こえてしまう主人公は、韓国語が分からないため、韓国人に会っても心の声を理解できない。外国人同士だと通じ合えない部分が多いのではと思いきや、反対にお互いの弱点を補う、化学反応のような関係を持つのであろう2人の展開は見逃せない。 参照 ※ https://m.mk.co.kr/star/view/2021/690944/
伊藤万弥乃