aikoが「朝食にパンを食べているときはご褒美」と語る理由は?
「元気でまた会おう」が心にしみる25周年
aikoは11月22日に44枚目のシングル『星の降る日に』をリリース。 aikoにデビュー25周年を迎えた今の率直な気持ちを訊いた。 渡辺:デビュー25周年ということで、このシングルはどんなスタートラインから始まった曲でしたか。 aiko:あんまり、節目だから頑張ろうとか思うタイプではなくて、イベントを全力で受け止めると燃焼しちゃうんですよ。だから通過点だと思って、いつもと同じ気持ちで曲を作りました。 渡辺:デジタルでいろいろなサウンドを処理できるようになったけど、aikoさんの曲は素のよさが生かされているなと思いました。 aiko:私は、聴く人のそばで自分が歌っているように聞こえるというのが夢なんですよ。でもまだあと少しのところで実現できてなくて、やればやるほどもっと頑張らないとって思うんですよね。 渡辺:デビュー25周年は盛りだくさんでしたよね。 aiko:楽しかったです。特にツアーはスタッフやバンドのみなさんがめっちゃ面白くて、すべての会場で毎回最初で最後のライブをお届けできたので、すごく楽しかったです。最近、ファンの方からいただくプレートに「長生きしてね」って書かれるようになったんですよ。健康を気遣ってもらう歳になったんやなと。ファンのみなさんとそれだけ歳を重ねてきたんだなと思いましたね。 渡辺:桑田(佳祐)さんとかもステージでよく同じことおっしゃいますもんね。「元気でまた会おうな」って。 aiko:私、「元気でまた会おう」っていう言葉がこんなに心にしみると思わなかったんですよ。子どもの頃に「じゃあね、元気でね」って言ってたときと違う。 aikoのデビュー25周年を記念して、全アルバムのアナログ盤が発売中。その第4弾として、2024年1月5日には『湿った夏の始まり』『どうしたって伝えられないから』『今の二人をお互いが見てる』の3タイトルが同時発売される。 渡辺:これで、全アルバムのアナログ化が完了しますね。どうですか。 aiko:信じられないです。子どもの頃に、コロンビアのてんとう虫のレコードプレーヤーをお父さんとお母さんが買ってくれて、それでいろんなレコードを聴いていたんですよ。だから自分の作品がレコードで聴けるようになるなんて感慨深いですね。 渡辺:2024年1月からスタートするアリーナツアー「aiko Live Tour『Love Like Pop vol.24』」の思いはいかがですか。 aiko:緊張します、やっぱり。 山田:緊張をほぐす方法ってあるんですか? aiko:いや、筋トレとボイトレをするしかないです。受験勉強と同じで、勉強して自分が大丈夫って思えるくらい納得できるようにしないと。