鈴鹿央士、グランドキャニオンの作品に「絵が動いてるみたい」印象派展2024でチェックしたい作品3選
おすすめ作品3:デウィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》
3つ目は20世紀前半に活躍したアメリカ人画家、デウィット・パーシャルの作品。パーシャルはグランドキャニオンを描いた風景画で有名な画家です。 1901年、鉄道の開通により多くの人々がグランドキャニオンへ行けるようになりました。パーシャルはグランドキャニオンを初めて見たとき、「この世のものとは思われない輝きに包まれて、半狂乱で縁のあたりを何時間もさまよい歩いた」のだと言います。素早い筆づかいと淡いピンク、黄色、青紫色の陰影で、断崖絶壁に反射する光の印象が描かれた作品です。 デウィット・パーシャル《ハーミット・クリーク・キャニオン》 1910-16年 油彩、カンヴァス ウスター美術館
鈴鹿央士さんのお気に入りはグランドキャニオンの作品
「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」のオフィシャルサポーターを務めるのは、俳優の鈴鹿央士さん。作品を鑑賞してみて、本物だからこそ感じ取れたことがあったのだそう。「作品の大きさや質感、立体感をじかに味わって、絵の温度感やその瞬間の匂いのようなものを感じました。特に印象的だったのはデウィット・パーシャルのグランドキャニオンの作品。空に描かれた雲が流れているように見えて、止まっているはずなのに動きが見えるようでした」 そんな鈴鹿さんですが、実は自宅に絵やポスターを飾ることもあるのだそう。「部屋に絵やポスターを飾ってインテリアにするのは好きですね。さすがに印象派展のような作品の本物を飾るのは難しいけれど(笑)、いつか小さめの絵を飾ってみたいなと思います」 フランスだけでなく、アメリカなど各地に展開した印象派作品を一挙に鑑賞できる今回の展覧会。ぜひ足を運んでみてください。