【地方競馬】エンテレケイアが逃げ圧勝で重賞V3
「船橋記念・S3」(27日、船橋) 速い速い。単勝1・4倍の断トツ人気を受けたエンテレケイアがマイペースの逃げ。最後は4馬身差で三つ目のスプリント重賞をゲット。「第62回ゴールドカップ・S1」(12月24日・浦和)への優先出走権も獲得した。2着には早めに動いた5番人気のスワーヴシャルル、3着に森泰斗騎乗の3番人気ギガースが中団から追い込んだ。 不動のスプリント王へエンテレケイアが、また一歩前進した。2番枠からスタートこそ遅れたが、二の脚がついてからは次元が違った。すぐに主導権を奪い返すと、あとはいつものように独り旅。必死に追うスワーヴシャルルに、またも影さえ踏ませなかった。 「内が(前日の降雨で)水分を含んで滑った感じ。なかなかダッシュがつかなかったけど、ハナを取り切ってからはいいリズムで行けましたよ」と何事もなかったような吉原寛は、これで自身21カ月連続での重賞勝ち。年間Vも自身のキャリアハイを更新する25勝目。「最後は独走で、気持ち良かった。森(泰斗)さんと重賞で乗るのが最後。感慨深かったけど、勝てて良かった」とスタンドの笑いを誘った。 次走は地元のゴールドカップへ。そして大目標は「来年のJBCスプリント(25年11月3日・船橋)」と断言した小久保師。同じ舞台での重賞2勝目に「もっともっと勝っていきたい」とさらなる高みを見つめた。