「チャットGPTサーチ」無料開放…火が付く検索戦争
オープンAIがチャットGPTの人工知能(AI)検索機能である「チャットGPTサーチ」の無料サービスを公開した。「検索の帝王」グーグルと正面勝負を狙うAI検索サービスの挑戦が本格化している。 AIチャットボットサービスの先頭走者オープンAIは17日、ホームページに上げた新たな動画を通じ、チャットGPTサーチを無料ユーザーにも提供すると明らかにした。10月31日に有料化モデルで初めて公開したチャットGPTサーチは、ユーザーが検索質問を入力すれば対話形で回答を提供し、ここに活用した出典をともに提供するサービスだ。オープンAIのケビン・ワイル最高製品責任者(CPO)は「2カ月ほどの間に収集したフィードバックに基づいてわれわれはさらに速く、モバイルに最適化し、地図機能を作る方向でチャットGPTサーチを改善した」と明らかにした。 世界的市場調査会社スタットカウンターによると、先月基準でグーグルの検索エンジン市場の世界シェアは89.99%だ。圧倒的な検索サービスでのシェアを基にグーグルは莫大な広告売り上げを得ている。7-9月期のグーグル親会社アルファベットの総売り上げ883億ドルのうち55.9%の494億ドルが検索基盤広告サービス売り上げだ。 だがオープンAIやパープレキシティなどAI企業が先を争ってAI検索市場に参入しグーグルの独占体制にも亀裂が生じている。米投資銀行エバーコアISIが今月初めに公開したアンケート調査によると、回答者の5%がチャットGPTを検索エンジンで好むと答えた。世界的市場調査企業ガートナーは2月に「2026年までに既存の検索エンジンのシェアは25%減少するだろう。AIチャットボットとその他仮想エージェントがこの穴を埋めると予想される」との見方を示した。