鈴木誠也、復調ぶり目立つ 6、7月は3試合に1度のマルチ安打、OPSも・799まで持ち直す
◇4日(日本時間5日)MLB カブス10―2フィリーズ(シカゴ) 米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手(29)は米国独立記念日の4日、地元で行われたフィリーズ戦で3打数2安打、2四球。ともに今季最多の4出塁、3得点でチームの快勝に貢献した。 4回無死一塁の第2打席。リーグ2位の防御率2・41を誇る左腕・サンチェスの153キロ外角シンカーを逆らわないスイングで捉えた打球は、広く空いた一、二塁間を真っ二つ。初速175キロの弾丸ライナーがあっという間に右前へ到達した。5回は一転して詰まったゴロが三塁への内野安打となった。 復調ぶりが目立つ。鈴木のマルチ安打は2試合ぶり今季19度目。4月は3試合に1度(15試合で5度)で、5月は4・5試合に1度(18試合で4度)にペースダウンしたが、6月と7月は2・9試合に1度(29試合で10度)と持ち直している。 米放送局CBSスポーツは「鈴木誠也は直近6試合、計25打席で12三振、わずか1四球だった。それがこの日は2安打2四球で(今季最多の)4出塁。マルチ四球は今季4度目だ」と報じた。 近年は強打者の重要な指標とされる「OPS(出塁率+長打率)」もこれに呼応している。4月終了時の・893に対し5月は月間OPSが・604にとどまったせいで5月終了時は・734までダウン。それが現在は・799となり、メジャー通算・808とほぼ変わらないレベルまで回復した。 ちなみに、OPSのメジャートップはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の1・135で、2位は大谷翔平(ドジャース)の1・035。この2人を除く「OPS1・000超」は、1・006のフアン・ソト(ヤンキース)がいるのみだ。 (写真はAP)
中日スポーツ