米国務長官、ウクライナのロシア領内攻撃認めず-今後「調整」に含み
(ブルームバーグ): ブリンケン米国務長官は29日、米国が供与した兵器を用いてウクライナがロシア国内を攻撃することは容認しなかった。ただ、バイデン政権は戦争の進展に合わせて「適応し調整する」と同長官は述べた。
モルドバの首都キシニョフを訪問中のブリンケン長官は29日、「ウクライナ国外での攻撃を奨励したり、可能にしたことはない」と記者団に話した。しかし「あらゆる段階において、われわれは必要に応じて適応し、調整してきた。ウクライナが効果的に自国を防衛し続けられるには何が必要か、常に判断しており、これからも続ける」と語った。
ウクライナにロシア領土内での報復攻撃を認めるよう求める声が、西側諸国の高官の間で広がっている。米国は長い間、そのような動きを戦争の挑発的なエスカレーションとみている。
EU提供の兵器使ったウクライナのロシア領内攻撃、加盟国が容認検討
原題:Blinken Says US to ‘Adjust’ as Ukraine Moves to Strike in Russia(抜粋)
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Courtney McBride, Lina Grau