大阪ダブル選 当選の維新・松井氏、吉村氏が会見(全文4)
ダブル選2勝が与える、国政政党・おおさか維新の会への影響は?
朝日新聞:朝日新聞のミヤザキです。松井幹事長にお聞きしたいんですが、国政政党・おおさか維新の会を立ち上げられましたけれども、このダブル戦の2勝がおおさか維新の会の今後の活動について与える影響っていうのをお二人に、松井幹事長と吉村さんにお聞きしたいと思います。 松井:悪いことはないでしょうね、プラスだとは思います。ただそれがどのぐらいのプラスなのかどうかとか、そういうことは分かりません。これがねじれてる、どちらかがまず2敗してればそれこそ本当に大ダメージでしょうしね。1勝1敗でもダメージでした。2勝したということで、悪いイメージにはなっていないと思います。 朝日新聞:吉村さん、いかがでしょうか。 吉村:政治的影響力がどのぐらいあるかは私も分からないんですけれども、読めないところありますが、選挙戦を通じて思うのが、政策とか理念とかっていうのをしっかり持って筋を通してというのが、やっぱり有権者の皆さまに受け入れられることになるんだろうなというふうには思ってます。 朝日新聞:あとお二人は、先ほどちょっと質問もありましたけれども、お二人を、多数を持ってない議会というのも待ち受けているわけですけれども、先ほど対話で説得していくということもおっしゃったんですが、そこを具体的にどうやってお二人がこれから説得されていくのかっていうのを教えていただければと思います。 松井:まず自主投票された、民意を求められた公明党さんは、この民意をやっぱり知られるためだと思うんですよ。だからそこの新しい民意がこの選挙で出たわけですから、この民意を受けて協議をしてみたいと思ってます。 吉村:同じく公明党さんは自主投票なわけだと思うんですよね。で、この選挙戦を通じてやはりわれわれも公明党さんとは敵対関係になってないわけですから、この民意、今日もちょっと分かんないんですけど民意を示されたということがないと、それを経て判断される政党だと私は思ってますし、そうなると思ってますので、そういった話を続けていきたい。 で、反対の自民さんについても今回、相手方になって真正面からやり合いましたけども、基本的なもともとの価値観とかでまったく正反対というわけでもないと思いますので、粘り強く話し合いはしていけば合意形成ができると思ってます。 もともと大阪市議会自体が、選挙の仕組みからして1党で過半数を取れる仕組みはかなり難しいような、そういう選挙の仕組みになってると思いますんで、もともと維新の会以外の政党との話をして、合意形成をするというのが前提になってると思います。 朝日新聞:そこは今おっしゃったように、公明党さんだけではなくて自民党さんにも対話を広げていくと。今回、戦った自民党さんとも対話を続けていくということで。 吉村:そうです。もう選挙は終わりましたので、この民意を受けて自民党さんなんかにもこの結果を受けて、われわれの主張をしてるところで近いところがあるんであれば、それは話し合いに応じていただける部分もあると思いますから、こちらも当然修正することは修正しながらも、軸をぶれずに話し合いを進めるというのが必要になるかと思ってます。 朝日新聞:都構想を着陸として最大のハードルは先ほどもおっしゃったように、70万人の反対の方だと、住民投票に反対を投じた方だと思うんですが、そこを吉村さん、どういうふうに説得されていくのでしょう。 吉村:反対された方の中にもやはり絶対駄目だと、もともと何か、もうどんな案でも駄目だという人と、そうじゃなくて改革は必要だけども維新の進め方がちょっと問題だったんじゃないですかと、すごい悩まれて反対を投じられた方もいらっしゃると思うんですね。ですので、そうやって悩まれて反対を投じられた方の問題点っていうのは、やはり議論が、時間が短かったんじゃないかとか、やはり住民サービスが例えばでは下がるんじゃないかとかそういう不安があったと思いますので、ある意味ではそういったことを、不安を払拭できるような形のものも、これから話し合いで修正する場をつくっていけば理解は得られると思ってます。 朝日新聞:あと最後にすいません、松井幹事長にお聞きしたいんですが、先ほど会見では都構想はあくまで手段だというところを強調されていましたけれども、都構想自体はあくまでやっぱりこれからも維新の会の看板政策であり続けるということなんでしょうか。 松井:東京都の東京府、東京市の時代から完成された東京都になったのが2000年の話です。1895年でしたっけね、そういう東京府と東京市の関係がいずれは行政を進めていく上でデメリットが出てくるという議論がなされて、東京都に特別区長が選挙で選ばれるようになったのが2000年、都になったのが1943年です。 この大阪都構想という統治機構を変えるという話については、これはやはりある一定の時間をかけて、住民の合意形成が必要だという、それほど大きな課題だと思いますんで、これはそういう形をつくれるまで、やはり大阪維新の会としては粘り強く住民の皆さんと意見交換をしながら、まさに東京都と二極と呼ばれる、そういう大阪をつくるための手段として訴え続けていきたいとは思います。 朝日新聞:この任期4年でそれをやり遂げるっていうことでしょうか。 松井:政治家に与えられているのは4年間です。選挙から選挙の間です。その4年間の間にできる限りの仕事をしていく。公約を掲げたものを守るというのが、まさに期間限定ですから、4年の間というのがわれわれに与えられた時間です。 朝日新聞:そこで住民投票まで持っていきたいというお考えでしょうか。 松井:もちろん住民の皆さんの声を聞いて、前回の設計図にしました、今度は賛同いただけるようなものをつくり上げたいと思ってます。 朝日新聞:ありがとうございます。 司会:続きまして一番前の女性の方。