“水不足”の懸念広がる…ダム貯水率が低下 “恵みの雨”はいつ? 気象予報士が解説
“水不足”の懸念が広がっていますが、今後はどうなっていくのか。気象予報士の今村涼子さんに話を聞きます。 【画像】梅雨入りはいつごろ? 気象予報士に聞く
■梅雨入りはいつごろになるの?
(Q.今村さんは全国のダムも取材していますが、水不足は各地で起きていますか?) 東北は各地、新潟県内でもだんだん水不足の影響が強まってきているという状況です。11日に、国土交通省から最新のダム貯水率の状況が発表になりました。 東北で農業用水を供給している主なダムは、南部から北部まで全部で17あります。このうち11日現在で貯水率が平年を下回っているダムが半数以上です。10のダムで平年よりも貯水率が少なくなっている状況です。 中でも鳴子ダム(宮城県)に加えて、胆沢ダム(岩手県)や長井ダム(山形県)は、平年と比べると今20~30ポイント近く少なくなっていて、長井ダムは過去に例がないぐらいの状況です。 原因は冬の雪の少なさに加え、春の雨の少なさの影響が全体に広がってきていることです。 (Q.こうなると、これから降る雨が大事になってくると思いますが、梅雨入りはいつごろになりそうですか?) 梅雨入りの気配は見えてきています。東北南部の平年の梅雨入りは12日なんですね。それよりは遅れそうですが、今後の梅雨前線の動向を見てみると、15日まではまだ南海上ですが、週末からだんだん北上して陸地に近づいてくるんですね。 これでまず週末あたり、早ければ西日本から関東で梅雨入りの可能性が出てきていて、来週にかけても梅雨前線が陸地に近づきやすい状況が続きそうですので、北陸や東北でも来週の中ごろに、梅雨入りの可能性が出てきています。 (スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年6月11日放送)
テレビ朝日