【ライブレポート】『すとぷり Best Album Release Party 2025』満員の会場で新たな挑戦を発表
■「みんなで一緒にすとぷりを作っていきたい、俺たちだけの文化を作っていきたい」(ななもり。) 【画像】ライブ場面写真 1月11日(土)から2日間に渡り、さいたまスーパーアリーナにて「すとろべりーめもりーVol.Forever!!『すとぷり Best Album Release Party 2025』」が開催された。 「すとろべりーめもりーVol.Forever!!『すとぷり Best Album Release Party 2025』」は、1月8日発売のすとぷり“初”のベストアルバム「すとぷり BEST ALBUM 『Strawberry Prince Forever』」の発売を記念した公演。約1年8ヶ月ぶりとなるライブは全3公演、チケットはソールドアウト!懐かしい曲から新しい曲まで、ベストアルバムのリリース記念ライブだからこそのセットリストで盛り上げ、3DCG映像を活用した演出で夢の世界へと誘ったすとぷりのライブの模様をレポートする。 スクリーンに映し出された森の中に蝶が舞い、会場内が幻想的な雰囲気に包まれた。 リスナー(ファンの呼称)の期待が高まる中、センターステージにスモークが立ち込める。その中に、次第にメンバーのシルエットが浮かび上がっていく。冬らしくファーをあしらった白い王子衣装に身を包んだメンバーが、風に揺れる衣装と共に堂々とした立ち姿で現れると、会場は割れんばかりの歓声で溢れた。 オープニングを飾った楽曲は、昨年夏に全国の劇場で公開されたすとぷり初のアニメ映画の主題歌でもある「誓いの花束を~With You~」。きれいな円を描くようにメンバーが自然に散らばり、会場のリスナーと一体となるように視線を合わせると、今回のライブで初披露となるダンスとともに歌い上げた。 続いては、すとぷり公式アプリのテーマソング「ぴゅあぴゅあいちご」。そこからおなじみの「スキスキ星人」「大好きになればいいんじゃない?」と、トロッコに乗り込んで近い距離で会場のみんなに「楽しい」を届けていく。「みんな思いっきり声を出してね!」という莉犬の言葉に呼応するように、歓声が沸き起こる。 トロッコに乗りながらステージへと移動し歌ったのは、実写MVも話題になった「AGAIN」。冒頭から怒涛のメドレーで、リスナーのボルテージを一気に押し上げた。 最初のMCコーナーで改めてリスナーに挨拶をすると、そこから右と左、アリーナとスタンドそれぞれに呼びかけ、メンバー対決によるコール&レスポンスで会場を盛り上げる。 メンバーが舞台から下がると、スクリーンでは季節のうつりかわりと重ねる日々の思い出が音になっていくストーリーが繰り広げられた。大きな時計が浮かび、全身真っ白な衣装でメンバーが再び現れるとリアルなライブでは2019年以来となる「アニバーサリー」を披露。るぅとが莉犬の頭を抱き寄せると会場いっぱいに大きな歓声が起こった。オレンジ色に包まれたステージで繰り広げられたのは「3月のオレンジ」。メンバーは階段を縦横に分かれて座り、その姿勢ひとつひとつが視線を引きつけ、まるでひとつの物語が展開されるかのように、ひとりひとりの歌声が重なり合い、感情が滲み出す。大きな時計の前でるぅとが指揮をとるように手をかざして始まった「Spreading Palettes」。るぅとのソロアルバムに収録されていたグループ曲である「Spreading Palettes」をこうしてライブで聞くことができるのも、ベストアルバムリリース記念ライブだからという特別感があった。メンバー同士が想いを重ね、歌声を届けていく姿に、切なくも温かい気持ちが会場に溢れる。 大きなミラーボールがステージ中央にきらめき、テンション高く、ステージで躍動。これまでのすとぷりの歩みを音楽でたどるように表現。スクリーンの大きな時計に、思い出のかけらが集まって、ひとつのレコードのように繋がっていき、巨大な音楽の木に変化する。葉っぱや浮いて出てくる光の玉の中に、これまでの思い出やメッセージが溢れ出てくるような映像に、リスナーは惹きつけられつつ、すとぷりメンバーと一緒に歩んできた思い出を噛みしめたことだろう。 再び王子衣装に着替えたメンバー。金のあしらいも効いて大人っぽさもある衣装に着替えたメンバーが歌うのは、NHK「みんなのうた」でも放送された「手をつないで歩こう」。そして、「虹のはじまり」。「お姫さまになっていいよ」、そこからつながる「Prince×プロポーズ マッシュアップメドレー」では、まるで宮殿の一室のように華麗な空間で、メンバーはそれぞれ贅沢な椅子に腰掛け、堂々と歌い上げる。その姿はまさにプリンスそのもの。左手の薬指にリングをはめる仕草とともに「ずっと一緒だよ」というセリフで未来を約束するような場面に多くのリスナーが心を掴まれたのではないだろうか。 息つく間もなく曲を披露したところで、ななもり。は「どこを見ても笑顔ってすごい!」と会場を見回し、メンバーもその言葉に大きく頷き、笑顔をこぼす。 ここまでの楽曲、そしてすとぷりの歩みを振り返り、ななもり。は「たくさんの初めてが積み重なってきて今がある」と噛み締め、多くの楽曲に携わってきたるぅとは「最初に投稿した曲からずっと愛され続けて、ベストアルバムという長い歳月が経っても届けられる形にして……めちゃくちゃ嬉しいです!」とここまで支えてきてくれたリスナーの皆さんに感謝の思いを伝えた。 ライブも後半に差し掛かり、このタイミングで恒例のリスナーとの記念撮影のコーナー。会場内には、「すとぷり最高ー!」という声が響き渡り、感動的なひとときが展開。撮影の最中、サプライズゲストとしてすとぷりの冠番組「全力挑戦!すとぷりnoりみっと -苺学園放送部-」番組MCの熱血ボスうさがステージに登場し、さらに会場の盛り上がりを引き立てる。 ななもり。から「スペシャルなお知らせを用意しています」という言葉が発表されると、会場内には大きな期待の歓声が広がった。今年で活動9周年を迎えたすとぷり。2026年の10周年に向けて、メンバーひとりひとりが様々な挑戦をし、よりパワーアップした自分で10周年を迎えたいという思いを共有し、新しい挑戦を発表する。 「準備はいいですか? 受け取ってくれますか?」という問いかけと共に、告知映像のカウントダウンが始まり、会場が暗転。その中で、莉犬、るぅと、ころん、さとみのソロワンマンライブの開催決定が発表され、会場は大きな歓声に包まれた。 「さらに…」という言葉と共に再度告知映像が流れると、会場は驚きと期待でいっぱいに。突如として映し出されたのは、ジェル原作を手掛けるショート動画シリーズ「遠井さん」の映像で、再び会場は驚きの声に包まれる。そして、その「遠井さん」がまさかのアニメ映画化されることが発表され、会場は大きな歓声で埋め尽くされた。「爆笑でポップコーンをこぼすような映画を!」というジェルらしいお知らせに、会場は笑顔と喜びの声で溢れたのだった。 続々と打ち出される大きなお知らせに会場の興奮が収まらない中、再びスクリーンに「STPR FESに関する重大なお知らせ」が表示される。昨年末に発表された東京ドームでのフェス。いったいなにが発表されるのかと、会場に緊張感が走ります。 そこに映し出されたのは、『STPR Family Festival!!』ベルーナドームでの追加公演開催決定のお知らせ。東京ドーム2daysに続き、大好評につきベルーナドームで3daysの開催が決定となり、5日間にわたるドームライブフェスとなる。STPR史上最大規模であり、2.5次元アイドルとしても過去最大規模の公演である。 まず、ソロワンマンライブの開催に、笑顔を弾けさせる莉犬、るぅと、ころん、さとみ。どういった会場でやりたいかなど、願望を口にし、ワクワクを盛り上げる。詳細は今後発表だが、それぞれの個性が生かされたライブになることは間違いない。 そして、「遠井さん」の映画化についてジェルは「ガチです。時間も労力もかかっています、絶賛制作中です!」と語ると、活動休止中にあらためて、「ライブの景色もリスナーさんの笑顔も大好き」だと“再認識”したこと、そして「笑顔が見られる創作活動も大好き」と実感したことを打ち明けた。最後に「笑って泣ける最高のものにします!」と宣言し、期待を高めた。 企画・プロデュースに専念するななもり。は、「みなさんの応援のおかげで今があります。それにお返ししていきたい」と改めて感謝と決意を伝え、「みんなで一緒にすとぷりを作っていきたい、俺たちだけの文化を作っていきたい」と今後の展望について語りました。 いつでもリスナーを待っているよという気持ちが伝わる「おかえりらぶっ!」では、ただいま!おかえり!のコール&レスポンス。すとぷりのライブでは、これは欠かせないと言いたくなるような定番曲だ。「青春チョコレート」では、SNSでもおなじみの振り付けを会場全体で一体になって一緒に楽しんでいるのが印象的。 奏でる音により、舞台上に宮殿が呼び起こされ、「Dreaming Parade」が披露される。ゴールド花火が飛び交い、カラフルメタルが吹き上げる派手な演出でステージは最高潮に!「Strawberry Prince Forever」のオーケストラバージョンを歌い上げると、リスナーに笑顔で感謝を伝え、本編を終えた。 もちろん、アンコールも大盛り上がり!パレード衣装に着替えたメンバーがトロッコで客席に登場、楽しいを届ける準備の気持ちが込められた初期楽曲の「パレードはここさ」、お祭り感のあふれる「よさこいディスコParty」などでテンションをアップ。 この日は最終公演ということもあり、なんとサプライズでダブルアンコールが! 「歌いたいし、届けたい曲」として「マブシガリヤ」を披露した。最後の最後の一音まで、すとぷりとリスナーで「楽しい」を共有する幸せな空間となった。 スタートしたばかりの2025年について、それぞれが「楽しみ!」と口にしていたすとぷり。来年の10周年にむけて、これまで以上に成長するために挑戦し続けることを誓ったメンバーたち。今まで以上にすとぷりから目が離せない!! PHOTO BY 林晋介・原田圭介・小瀬広明 <セットリスト> 01.誓いの花束を~With You~ 02.ぴゅあぴゅあいちご 03.スキスキ星人 04.大好きになればいいんじゃない? 05.AGAIN 06.アニバーサリー 07.3月のオレンジ 08.Spreading palettes 09.生まれたその時から(全員 Ver.) 10.AIMAI 11.159% 12.宿命 13.Feel Free! 14.手をつないで歩こう 15.虹のはじまり 16.お姫様になっていいよ 17.Prince x プロポーズ マッシュアップメドレー 18.おかえりらぶっ! 19.青春チョコレート(Forever Arg) 20.Dreaming Parade 21.Strawberry Prince Forever(Orchestra ver.) [ENCORE] 22.パレードはここさ 23.苺色夏花火 24.よさこいディスコ Party 25.GO GO CRAZY 26.僕らだけのシャングリラ 27.Here We Go !! 28.雨天決行 29.Strawberry Prince Forever [DOUBLE ENCORE]※1/12公演のみ 30.マブシガリヤ
THE FIRST TIMES編集部