三菱新型「パジェロS」実車展示! 全長4.8m級&2.4L Dターボ搭載、注目集まる!? 「次期パジェロ」は? タイ工場で見えたモノとは
三菱新型「パジェロスポーツ」の生産工場に訪れてみた。 果たして「次期パジェロ」のヒントはあったのか
一部の報道により注目を集めている三菱自動車の「次期パジェロ復活」という話題。果たして現実味を帯びているのでしょうか。 今回は、現行「パジェロスポーツ」や新型「トライトン」の生産国のタイで行われたモーターショーや現地生産工場を訪れてヒントを探ってみました。 【画像】超カッコイイ! 三菱「パジェロS」を画像で見る(30枚以上)
12年ぶりに日本市場復活となったピックアップトラック三菱「トライトン」。 「パジェロ」を彷彿させるハードドライブに対する順応性、乗り心地とハンドリングの良さ、そして迫力満点の外装デザインが好評です。 そんなトライトンと合わせて、最近ネットニュースで話題なのが「近年中のパジェロ復活」という噂です。 根拠は、フルモデルチェンジしたトライトンのラダーフレームを活用して、トライトンと同じタイで生産して日本に輸出する可能性を挙げるメディアが少なくありません。 そこで、実際にタイで三菱自動車の動向を追ってみました。 まずは、タイでは最大級の自動車関連イベントである、「バンコクインターナショナルモーターショー」の三菱ブースで展示車を見ながら、三菱自動車関係者らと意見交換をしました。 今回の出展で目立ったは、三菱自動車として東南アジアで初めて本格導入するストロングハイブリッドシステム「e-Motion」を搭載する「エクスパンダーHEV」と、トライトンです。 さらに、タイで根強い人気があるのがSUVの「パジェロスポーツ」。 このショーに合わせるように、新たに2.4Lディーゼルターボを搭載しての登場です。 こうしてタイの三菱自動車ラインアップを見ていると、パジェロスポーツはフラッグシップとしての位置付けにあることを再認識できます。 販売実績については、コロナ禍が一段落した2022年前半から2023年半ばにかけて全体的には下降傾向にあることが分かります。 これは、タイの国内経済が厳しさを増す中で、自動車ローンの審査が厳格化された影響があるようです。 ただし、パジェロスポーツはタイにおけるハイエンドSUVであり、顧客である富裕層からは三菱自動車に対する信頼の高さから、一定程度の販売は確保し続けている状況にあります。 その上で、タイのユーザーや販売店が気になるのが、パジェロスポーツのフルモデルチェンジでしょう。 ラダーフレームをベースとするSUVの場合、ピックアップトラックと同様にフルモデルチェンジまでの期間が長い傾向にあります。 現行パジェロスポーツは2015年に登場しており、来年で10年目の節目を迎えます。 タイでは今、中国EVの台頭によって市場は大揺れの中、日系メーカーやフォードはピックアップトラックとそれをベースとした新型SUVの拡充を進めているところです。 このタイミングで、パジェロスポーツがフルモデルチェンジする可能性は十分にあるものと、ショーの現場で実感しました。