【シンガポール】水産品展示会、日本パビリオンに33社出展
シンガポール中心部で4~6日、世界各地のバイヤーとサプライヤーが参加する水産品展示会「シーフード・エキスポ・アジア」が開催され、日本貿易振興機構(ジェトロ)が企画したジャパン・パビリオンには日本企業33社・団体が出展した。ジェトロが同水産展示会に参加するのは今回が初となる。 ジャパン・パビリオンは国・地域別では最大の303平方メートルのスペースを設け、各社が水産食品をPRした。 広島魚市場(広島市西区)は広島産の冷凍牡蠣(カキ)などを売り込んだ。彦坂尚平事業推進室次長は、「新型コロナウイルス禍前と比較して日本産水産品の売り買いだけではなく、相手先ブランドによる生産(OEM)として日本の事業パートナーを探す業者が多くなっている」と語り、今後、海外の協業パートナーが拡大することに期待を示した。 ジャパン・パビリオンにはこのほか、塩釜市団地水産加工業協同組合(宮城県)、魚津漁業協同組合(富山県魚津市)、高知県水産物輸出促進協議会(高知市)、一心トレーディング(東京都江東区)、日中商会(東京都港区)、三井物産シーフーズ(東京都港区)、清水商店(茨城県大洗町)、播磨海洋牧場(兵庫県姫路市)などがブースを構えた。 ジェトロの農林水産食品部事業推進課海外事業チームの長峰裕樹課長代理は6日、NNAに対し「シンガポールでは水産品に特化した展示会にジャパン・パビリオンを出していなかったこともあり、東南アジアでの日本企業の販路拡大と多角化を支援するため出展した」と述べた。参加企業からは「思っていたよりも真剣なバイヤーが多かった」との手応えを聞いているとも明らかにした。 シーフード・エキスポ・アジアは米国のメディア会社ダイバーシファイド・コミュニケーションが主催。今年は46カ国・地域から事業者が出展した。昨年開催時には、77カ国・地域から4,370人が来場していた。