4強激突 天理vs東海大相模、明豊vs中京大中京 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第10日の31日、準決勝2試合がある。決勝進出をかけた両試合の見どころを紹介する。 【豪快ヘッドスライディングも!今大会の全ホームラン】 ◇第10日第1試合 天理(奈良)vs東海大相模(神奈川) ともにエースの存在感が抜群ながら、選手層の厚みで東海大相模が優位か。東海大相模の左腕・石田は準々決勝で完封するなど3試合に登板し無失点。1回戦は石川、2回戦は求といずれも昨秋は控え級だった投手が先発し結果を残しただけに、誰が先発しても試合を作れるめどがついた。後半勝負を想定し、エース石田につなぐ形が理想だ。体調不良で準々決勝を欠場した主将で遊撃手の大塚は30日の練習にも参加しなかった。ただ、代わって2番に入った綛田(かせだ)が3安打と上位打線は好調。持ち前の機動力が機能すれば、さらに攻撃を強化できる。対する天理も、長身右腕の達が全3試合に先発し2完投、計24奪三振と前評判通りの実力を発揮する。ただ、164球を投じた準々決勝から中1日となり疲労の蓄積が気がかり。2番手以降の投手の奮起が鍵になりそうだ。打線は打率5割近い4番・瀬が絶好調。9番の政所も出塁率が高く、上位に回して得点につなげるパターンが定着しつつある。瀬の前後の打者に当たりが出れば、打ち勝つ試合も可能だ。 <準々決勝の結果> 天理10―3仙台育英 東海大相模8―0福岡大大濠 ◇第10日第2試合 明豊(大分)vs中京大中京(愛知) 中京大中京が総合力で優位に立つ。全試合で打点を挙げている櫛田や、チームトップ6打点の加藤が好調を維持。2回戦は15安打15得点と爆発力を見せた一方、準々決勝では機動力を生かして一回から1安打で3得点するなど得点パターンも豊富。右腕・畔柳はここまでの全3試合に先発し計1失点と力投を続けるが、要した球数は計379球。準々決勝では九回に3四球を出すなど疲れも見え始めており、休養日の30日は練習に参加せず体を休めた。先発を回避する可能性もあり、2回戦に登板した柴田、松田らの奮闘が必須だ。 明豊は計30安打の打線と無失策の堅守で、ここまでの3試合をいずれも僅差で制してきた。4長打を含め7安打と当たっている黒木や、本塁打を放った幸、米田ら上位陣が勝負強い。相手投手に応じて打順を毎試合組み替えており、もくろみがはまれば大量点も期待できる。投手陣は京本、財原の両右腕と左の太田による継投がパターン。序盤での失点を避け、得意の接戦に持ち込みたいところだ。 <準々決勝の結果> 明豊6―4智弁学園 中京大中京6―0東海大菅生 ◇決勝戦もライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、決勝もライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。