駒沢オリンピック公園総合運動場を3x3の聖地に!~アーバンスポーツの地位向上に向けた課題と展望~
2023年12月24日(日)、駒沢オリンピック公園総合運動場は熱気に溢れていた。この日、屋内球技場で行われていたのは小学生を対象とした『3x3 KOMAZAWA CUP 2023』だ。 3x3(スリー・エックス・スリー)は3人制のバスケットボールでFIBA(国際バスケットボール連盟)が正式なルールを設け、2007年から正式種目として世界中で拡大している。東京2020大会では正式種目に採用され、日本チームはメダル獲得こそならなかったものの(男子6位、女子5位)、ホームチームとして強豪国相手に熱戦を繰り広げ、大いに盛り上がった。
東京2020大会では3x3のほか、スケートボードやBMXフリースタイルなどが新種目に採用され、アーバンスポーツの可能性と今後の広がりに注目が集まっている。また、バスケットボールにおいては、人気漫画の映画化による大ヒットや、男子バスケットボールチームのパリオリンピック出場決定等により、Bリーグを中心に人気が高まっており、バスケットボール業界全体に追い風が吹きつつある。 初開催となった『3x3KOMAZAWA CUP 2023』には、そのような良い流れを逃さず、プレーヤーの裾野を広げるという目的があり、その先には『駒沢オリンピック公園総合運動場を3x3の聖地に!』という大きな展望も抱いている。
駒沢オリンピック公園総合運動場は、1964年の東京オリンピックの際に第2会場として使用され、閉会後の同年12月1日に都民に開放された。11のスポーツ施設のほか、公園内にランニングコースもあり、身近に運動ができる場として、地域の人々からも愛されている。また、園内にはフリーで使用できるバスケットコートが2面あり、ストリートバスケットが日常化している。そのような環境があるからこそ『駒沢オリンピック公園総合運動場を3x3の聖地に!』という構想が立ち上がったわけだが、アーバンスポーツの地位はまだまだ低く、そこにはもちろん課題もある。 今回の『3x3KOMAZAWA CUP 2023』にスペシャルゲストとして参加した東京2020オリンピック日本代表の落合知也(おちあい・ともや)選手は、プレーする機会が増えることが普及のポイントだと話す。