衆院選 熊本2区 戦いは終盤へ
テレビ熊本
投開票まであと3日となった衆議院議員選挙。熊本2区は、自民党・前職に共産党と参政党の新人が挑む三つどもえの選挙戦。終盤に向けた戦いを追いました。 熊本2区は、熊本市西区、南区、荒尾市、玉名郡市が選挙区で、3人が立候補しています。 【自民・前 西野 太亮 候補(46)】 「地域の課題も一つ一つやる。国の課題も一つ一つやる。そうやって新しい時代の熊本、日本をつくり上げていく、その次のステージに私を立たせてほしい」 無所属で挑んだ前回の選挙で自民党のベテランを破り、初当選を果たした前職の西野 太亮さん。今回初めて自民党の公認候補として臨みます。 選挙サンデーの20日、熊本市で開いた総決起大会には、菅 義偉 元首相が応援に駆け付けました。 【自民党県連 前川 收 会長】 「この2区の皆さんが一つにまとまりながら、しっかりと西野 候補を当選させていただくことによって、2区の新しいステージが始まる」 自民党県連の前川 收 会長は、2区で長年続いた保守分裂の解消に向け、融和を呼びかけました。 【自民・前 西野 太亮 候補(46)】 「大事なことはしっかり融和に向けて、歩みを進めていくこと。まだ道半ばだと思うが、しっかりそこを目指して頑張っていく」 また、玉名市での総決起大会には、西野さんが「政治の師」と慕う古賀 誠 元自民党幹事長も激励に駆けつけました。 【古賀 誠 元自民党幹事長】 「政治家らしい本物の政治家を私たちは得ることができた。大きく育ってもらいたい」 「デフレから完全脱却し強い経済を取り戻すこと」や、「有明海沿岸道路をはじめとした交通インフラの整備を加速させ、古里を持続的に発展させること」などを政策に掲げる西野さん。 無所属時代から西野さんを支える後援会組織に加え、党所属の地方議員や各種団体などの支援を受け、強固な組織戦で再選を目指します。 【参政・前 近田 茜 候補(32)】 「私たちの力で日本を良くしよう。あなたの持っている一票、あなたの持っている大切な一票には、日本を変える大きな大きな力がある」 10月に入って出馬を表明した名古屋市在住で参政党・新人の近田茜さん。党の支持層、若者・子育て世代が多い熊本市内を中心に遊説を重ね、知名度アップに奔走します。 10月20日の日曜には、党の代表を務める神谷 宗幣 参議院議員が応援に駆けつけました。 【参政党 神谷 宗幣 代表】 「(自民党は)一回、政権から引きずり下ろしたほうがいい。半数を割らせることによって、灸を据えることにはなる。それを皆さんと一緒にやっていきたい」 元小学校教諭の近田さんは「日本の教育を見直し、国益を守る人材を育てること」や「投票権を16歳以上とし、若者が未来の社会を動かす国をつくること」などを党の公約として訴えます。 【参政・新 近田 茜 候補(32)】 「コツコツと伝えられる人に、お会いできる人に伝えていくしかないと思っている。確実に応援してくれる人が日に日に増えているなとの実感はあるので、思いは届くと信じて頑張りたい」 近田さんは、自民党に批判的な保守層や無党派層を取り込もうと、都市部を重点的に回りラストスパートを図ります。 【共産・新 奥田 木の実 候補(28)】 「自民党政治は暮らしを守れない、経済を立て直せない、平和や人権を脅かす、ジェンダー平等を妨害する八方ふさがりの政治。希望ある新しい政治をつくろう」 共産党・新人の奥田 木の実さんは、立憲・共産・社民など一部の県内野党による『統一候補』として選挙戦に臨んでいます。 街頭演説では、自民党の裏金問題や旧統一教会との関係を批判。「自民党政治を終わらせ全ての人が希望を持てる社会を実現しましょう」と訴えます。 【共産党 小池 晃 書記局長】 「国民には増税、自民党は脱税なんて許すわけにいかない。企業献金(廃止)を一貫して訴え、自ら受け取っていない共産党という特効薬で汚れた政治の大掃除をやろう」 22日は、応援に駆け付けた党本部のナンバー2、小池 晃 書記局長と熊本駅前で街頭演説。 奥田さんは「暮らしを守るため消費税を5%に緊急減税し、将来的には廃止すること」や「ジェンダー平等社会の実現」といった党の公約をアピールしました。 【共産・新 奥田 木の実 候補(28)】 「自民党政治を終わらせて、暮らしやすい、平和が保証された日本をつくっていくために、できるだけ多くの人に日本共産党の政策と支持を広げていけるように頑張っていきたい」 奥田さんは各地で遊説を重ね、自公政権への批判票の取り込みを図ります。
テレビ熊本