大阪・吉村知事 「9月入学には賛成の立場」国に働きかけの意向示す
大阪・吉村知事 「9月入学には賛成の立場」国に働きかけの意向示す
大阪府の吉村洋文知事は27日、大阪府庁で行われた囲み会見で、新型コロナウイルスの影響により学校の休校が続いていることを受け、これが長期化した場合は「海外に合わせて9月入学に賛成の立場です」「これを機に世界の標準に日本もシステムを合わせていった方がいい」と話し、9月入学を国にも働きかけていく意向を示した。 【ノーカット】大阪・吉村知事がコメント 休業要請に応じない店舗を追加公表(2020年4月27日)
5月7、8両日は「混乱避けるため休校を継続」
大阪府では、来月の6日まで休校としていたが、連休明け直後の5月7、8両日について吉村知事は「混乱を避ける意味で休校を継続する」とし、市町村にも同様の対応を求めていくと話した。 5月11日以降の方向性については、緊急事態宣言の国の動向に加え、大阪府内における感染者数などの関係もあり、そこを含めて府として改めて発表するという。
知事「9月入学について賛成の立場です」
報道陣からは、休校がさらに長期化した場合の対応にかんする質問があり、それに対して「まさにこういう状況になってますが、9月に学校を始めるということに大きくシフトチェンジすべきじゃないかなと思っています。9月入学について賛成の立場です」と答えた。 また「あくまでも国の大きな方針で大阪だけでやるわけにはいきませんので、文科省の判断という古都になりますが、この状況で僕はチェンジすべきじゃないかなと思っています」と続けた。
これを機に世界の標準に日本もシステムを合わせていけば
吉村知事は、これまで9月開始の議論はやっていたものの「現実問題動かすのは難しかったと思います」と話した。 しかし、新型コロナウイルスの影響がある中で、無理に押し込めて授業を再開するのをやるよりかは「これを機に世界の標準に日本も世界のシステムに合わせていった方がいいんじゃないかなと思っています」という考えを示した。 現時点で、国に働きかけはしてないものの、知事と教育庁との協議の中で、知事はこうした意見を出しているという。
緊急事態宣言を見極めた上で判断したい
また、学校がいつから再開できそうかという判断を踏まえ「今後コロナの状況によってかわるけど、9月開始というのはいま踏み出すべきだと思います。現実的に5月に開始できるのかとなるとすべてのスタートは難しいでしょうし。緊急事態宣言がどうなるのかを見極めた上で判断したい」と話し、改めて国に対しても働きかけていく意向を示した。