夫の真顔、長男のドヤ顔、次男の泣き顔……青木裕子が勧める「家族の思い出」をつくるもの
2人のお子さんの小学校受験を経験したフリーアナウンサーの青木裕子さんによる、日々の「子どもとの学び」を提案する連載「子育て歳時記」。小学校受験では、季節ごとの“植物”や“行事”について問われたり、生活力が問われるような試験がおこなわれます。365日様々なところにある「学び」のチャンスですが、慌ただしく暮らしていると意外と忘れてしまいがち。青木さんが子育てをするなかで、お子さんのために徹底的にリサーチをし、親子一緒に体験した「学び」の数々を毎月シェアしていただく連載、今回はボードゲームについてです。 【写真】青木裕子が、20代女性の「子どもは産みたくない」という言葉で考えたこと そして、この連載をまとめた書籍『「学びが好きな子に育つ!」 青木裕子の3歳からの子育て歳時記』が、4月19日に発売されました! 青木さんが実践してきた「体験」の具体例や、小学校受験の大原先生による月々のアドバイスなどを掲載した、情報満載の一冊となっています。週末や夏休みのお出かけの参考にもなるのでぜひご覧ください。
大切にしている「家族でボードゲームを楽しむ時間」
我が家に念願の“ドンジャラ”がやってきた。いや、やってきたというか私が買ったのだけど。ずっとほしいと思っていて、でも何となく機を逸していたのだ。息子たちにはテレビゲームもあるし、おもちゃの棚はまあまあいっぱいだし。でも、ゴールデンウィークだ! ということでついに手に入れてしまった。 今のところ家族みんなで楽しめて、長男の友人が来た時にも活用できていい買い物だったと思っている。 我が家で大切にしている時間の一つが、“家族でボードゲームを楽しむ時間”だ(ちなみにボードゲームというのはテーブルゲームと同義でカードゲームなども含んだアナログゲーム全般を指すのだと先日知りました)。 ずっと前、雑誌VERYの企画で厚切りジェイソンさんに子育てについて伺う機会があり、その際に“家族のコミュニケーションとしてボードゲームを楽しんでいる”というお話をされていたのが、とても印象的だった。そして、そういえば、私も幼少期、家族でトランプやマージャン、百人一首を楽しんだなあと思いだした(ゲームのチョイスが若干個性的ですが)。 もちろん、テレビゲームにも、家族で盛り上がれるソフトがあり、それもそれで楽しい。夫と長男はサッカーゲームをしたり、テレビCMよろしく、体を動かすソフトを私の母も交えてやってみたりなんてこともできて家族団らんに一役買ってくれている。 でも、テーブルを囲んでお互いの顔を見ながら盛り上がるというのはボードゲームならではだと思う。子どもたちの習い事の時間がずれることなどもあって、そもそも家族みんなでゆっくりテーブルを囲む時間というのが貴重になりつつある今日この頃。例えば、ゲームに負けるとへそを曲げる次男の泣き顔や、考えていることが全部顔に出てしまう長男のドヤ顔、案外どんなゲームでも勝負事には本気になる夫の真顔(笑)まで、全部家族の思い出になっていくと感じている。 連休も終わって、ちょっと疲れの出る時期です。梅雨の足音も聞こえてきそうなこんな季節には、子どもと一緒にボードゲームに興じてみるというのもいい過ごし方かもしれませんね(ちなみに『3歳からの子育て歳時記』では、おすすめボードゲームもご紹介しています)。
青木 裕子