日差しが透ける白い花、またの名は… 光合成しないギンリョウソウが奥志賀高原の林でひっそり開花
山ノ内町夜間瀬の奥志賀高原にあるシラカバ林で、ギンリョウソウが咲き始めた。「ユウレイタケ」と呼ばれることもある白い独特の姿が特徴の花。「奥志賀白樺苑路コース」の遊歩道沿いで、落ち葉の隙間から所々で姿を現していた。 【写真】「ユウレイタケ」と呼ばれるギンリョウソウの花
2~5本ほどでまとまって咲き、日が差し込むと透けて見えた。うつむき気味の花を下から見ると、青みがかっためしべが顔をのぞかせた。
県環境保全研究所によると、ギンリョウソウは光合成をせず、菌類と共生し栄養分を得る「菌従属栄養植物」。落葉広葉樹林の薄暗い地面に生えることが多く、葉緑体がないため白く見えるという。
志賀高原ガイド組合は「(同高原は)梅雨が明けるとニッコウキスゲなどの花々が一斉に開花する。すがすがしい景色や涼しさを求めて、ぜひ足を運んでほしい」としている。(池上滴)