【女子野球】クラーク仙台高、連覇へ好発進 海野輝夏「我慢して粘り強く戦えた」
◆第2回女子野球 GIANTS杯福島大会2024▽準々決勝 クラーク仙台高7―2作新学院高(27日・あづま) 硬式の部で昨年大会優勝のクラーク仙台高(宮城)が、初戦の準々決勝で作新学院高(栃木)に7―2で勝利。福島県出身でこの試合1安打1打点だった海野輝夏(てるか)捕手(3年)は地元での連覇を誓った。28日の準決勝はクラーク仙台高―新潟医療福祉大、東海大静岡翔洋高―読売ジャイアンツ戦が行われ、同日午後に決勝が行われる。 ***** 初代女王・クラーク仙台が、連覇に向けて好発進した。1回に逆転を許すも3回に敵失などで勝ち越すと、5回には5連打で4得点。守備でも2回以降は無失点に抑えて快勝だ。海野は「初戦は大事。一球一球集中して、我慢して粘り強く戦えた」と振り返った。 福島・会津若松市出身。「中学のとき女子チームは一つだけだったし、高校は(県内には)なかった。こんな大きな大会が福島で開かれるのはうれしい」と、地元での試合に笑顔を見せた。今年は21年東京五輪でも使用されたあづま球場を使用しており、「人工芝で動きやすい。こんなところでやれたらいいなと思っていました」と再び笑顔。思いを込めた全力プレーを見せていく。 昨年大会も指名打者で出場して優勝に貢献。今年は3番・捕手と攻守の中心を担う。「負けない野球をして、どんな形でもいいからチームに貢献したい」と意気込む海野が、頂点に立つまで活躍を続けていく。 (有吉 広紀) 花巻東は、東海大静岡との1回戦は9―2で快勝も、新潟医療福祉大との準々決勝で2―4と競り負けた。相手には昨年まで同校でプレーしていた選手が4人おり、適時打を浴びるなど“恩返し”された形だ。それでも大学勢との真剣勝負に、沼田尚志監督は「普段とは違う感じなので勉強になります」。手応えも悔しさも糧にして、3年生は最後の夏に臨む。
報知新聞社