スターバックス、ストが300店舗に拡大-ホリデーショッピング終盤に
(ブルームバーグ): 米コーヒーチェーン大手スターバックスの労働組合によると、バリスタによるストライキは300店舗余りに広がり、ホリデーショッピングの終盤に全米の店舗でサービスが混乱する恐れがある。
スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッドが電子メールで発表した声明によれば、ボストンやニューヨーク、フィラデルフィアなどの都市で働く5000人余りの従業員が24日にストに参加する。ピッツバーグのゲイニー市長ら一部の公職者も、これまでにスト中のバリスタと共にピケットラインに加わっており、組合は予定するスト最終日の24日にもさらなる支持を求めている。
このストは12月20日にシカゴ、ロサンゼルス、シアトルの一部店舗で始まり、その後数日間にわたって拡大した。23日時点で、ストにより約60店舗が閉鎖されたと同社は発表した。
スターバックスの1万店を超える米国の直営店では「圧倒的多数」が通常通り営業を継続しており、「大半」は今後も通常通り営業を継続する予定だと、同社は23日にウェブサイトで発表した。
スターバックスの労組はクリスマスまでの期間に合わせてストを計画した。この時期は、ホリデーシーズンの買い物客による需要などが見込まれ、ギフトカードも大量に販売される。
500店舗以上の従業員を代表する同労組によると、ストは組合と会社幹部との最終交渉が決裂したことがきっかけ。労組は同社が即時の昇給を含まないパッケージを提示したと述べた。
スターバックスはそれ以前、労働組合が「交渉を早々に打ち切った」と指摘し、協議の継続を呼びかけていた。同社は、週に少なくとも20時間働くバリスタは、給与と福利厚生を合わせると、平均30ドルの時給を受け取っているとしている。
原題:Starbucks Barista Strike Expands to 300 Locations, Union Says(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Tonya Garcia