放生会の後は「ハコフェス」へ 福岡市・箱崎地区を楽しもう!
福岡市東区の筥崎宮で9月12~18日に開かれる放生会(ほうじょうや)に合わせて、箱崎地区の活性化を目指そうと、近隣の商店主らによるイベント「ハコフェス」がJR箱崎駅前などで開かれます。21回目となる今年は新たな企画も登場し、関係者はいっそうの盛り上がりを期待しています。 【写真】ハコフェスの詳細ときんしゃい通り
一帯の魅力をてんこ盛りで!
ハコフェスは、箱崎地区にあった小劇場が2004年、「放生会を地域一帯で盛り上げよう」と開いた催しからスタート。九州大学の移転に伴って街の風景が変わる中、周辺の店舗に賛同の輪が広がり、12年からは「ハコフェス」と銘打って、コロナ禍によるオンライン開催を挟みながら続けています。 今年は14、15日に箱崎駅前で多彩なグルメやイベントが楽しめます。東口広場では各日11~20時(15日は18時まで)に、「パンストック」のパンをはじめ、「肉バル ノダニク」の焼き肉丼やバーガーなど、箱崎エリアの人気店が集まる「ハコザキ グルメマルシェ」を開催(売り切れ次第終了)。「筥崎ジンジャークラフトビール」といったオリジナルのお酒も登場します。 アイドルが登場するステージやサッカー選手によるトークショーも。14日には人気ダンス集団「コンドルズ」の近藤良平さんが創作した箱崎地区オリジナルの「ハコのわダンス」を楽しむイベントがあります。12時から筥崎宮の絵馬殿特設舞台、18時30分からは駅前東口ステージで、それぞれ観客参加型で踊ります。なお15日は、バスやミニSLに乗車できるコーナーも設けられるそうです。 駅西口ではハンドメイド作品のマルシェが開催されます。14日は14~20時、15日は12~18時です。
知ってる?「きんしゃい通り」
さらに、同駅から約300メートル西にある「きんしゃい通り」では、「きんしゃい放生会」を13~15日の15~21時に初開催します。 かつて100店以上が軒を連ねたというきんしゃい通りは、マンションにかわったり、周辺に大型店ができたりする中で、今は約10店にまで減少。それでも新規出店者が現れるなど明るい兆しもあり、「昔を思い起こしつつ、新たなにぎわいを生むきっかけに」と、近年開業した店舗を中心に7事業者がタッグを組みました。 きんしゃい放生会では、りんご飴(あめ)やかき氷、筥崎ジンジャークラフトビールなどを提供。刺しゅう・陶芸にちなんだ企画や、箱崎地区の地図をデザインしたTシャツの販売も予定しています。 参加するりんご飴店「あっぷりてぃ 箱崎店」(22年開業)の梶本真佑さん(43)は「きんしゃい通りはかつて『毎日が放生会のようだった』とも聞きました。店の数は少なくても、皆で力を合わせ、元気で楽しく、ワクワクする通りにしたい」と話します。
お化け屋敷やアートの個展も
また14~16日には、箱崎にある元銭湯「大學湯」で、地元の劇団「南無サンダー」による「演劇お化け屋敷」が開かれます。入場料500円。 このほか、箱崎出身のアーティスト・銀ソーダさんの個展など多彩なイベントが各所で予定されています。詳細は箱崎商店街のサイトで紹介しています。 長い歴史を持つ筥崎宮がある一方、九大跡地で大規模な再開発が計画され、大きく生まれ変わる箱崎地区。ハコフェス実行委員会の斉藤康平会長は「まずはお参りをしていただき、その後はまち歩きも楽しんでもらい、箱崎の様々な魅力も知ってもらえたらうれしい」と呼びかけています。
読売新聞