富山商・前﨑監督「1、2点差で中盤に」 東海大相模・原監督「どちらが粘れるか」 夏の甲子園 7日開幕、12日に初戦
●夏の甲子園 両校の監督対談 7日開幕、12日に初戦 7日開幕の第106回全国高校野球選手権大会を前に、2年連続18度目出場の富山商ナインは6日、開会式リハーサルに臨んだ。富山商は第6日の2回戦・第2試合(12日午前10時35分開始予定)で、神奈川県代表の東海大相模(5年ぶり12度目)と対戦する。リハーサルに先立ち、富山商の前﨑秀和監督と東海大相模の原俊介監督が対談し、健闘を誓った。 【写真】応援Tシャツと帽子を紹介する応援部員=富山商高 前﨑監督は相手チームの印象について、「走攻守全てに隙がない力のあるチーム」と語り、原監督は「粘り強い印象がある」と述べた。 前﨑監督は「どれだけ最少失点に抑えられるかをテーマに、できれば1、2点差で中盤に入りたい」とゲーム展開を語った。両校はいずれも県大会決勝で八回に逆転し、代表の座を勝ち取っている。原監督はこの点に触れ、「どちらが粘れるか」が勝負の決め手とした。 前﨑監督は警戒する選手にプロ注目の198センチ左腕・藤田琉生(3年)と2番手の福田拓翔(2年)を挙げ、全国屈指と呼ばれる投手陣の攻略を課題に掲げた。 原監督は打撃面で昨夏出場の鶴田尚冴主将(3年)、打線の中心となる4番福田敦士(同)、県大会でチームトップ6打点の斉藤樹之(2年)に注目し、「彼らがポイントで回ってくると、点を取られるだろう」と述べた。 前﨑監督と原監督はともに1977年生まれで95年に選抜出場しており、前﨑監督は「互いに高め合って野球をしたい。県大会で対戦校からいろんなことを学んだので、挑戦者として大会で発揮したい」と意気込んだ。原監督は「同級生の活躍を応援しながらも、負けたくない。監督としては初の甲子園で、神奈川代表として堂々といく」と闘志を見せた。 ●開会式リハ 鶴田主将が先導 開会式のリハーサルでは、前回大会優勝の慶応の選手を先頭に興南(沖縄)から順に49代表校が入場行進を確認した。富山商ナインは、富山大会の優勝旗を持った鶴田主将が先導し、選手は大きく腕を振って土を踏み締めた。智弁和歌山(和歌山)の辻旭陽主将が選手宣誓の練習をした。 ●応援グッズ心一つに 富山商Tシャツ、帽子 富山商は、甲子園に出場する野球部を応援するTシャツと帽子を制作した。アルプス席から心を一つにし、聖地で戦うナインを後押しする。 Tシャツは硬式野球部のアンダーソックスと同じ紺色で、教育目標にある「愛と正義」を背面に掲げた。同校OBの書家・森大衛さんが揮毫(きごう)し、黄色の文字で光り輝く星を象徴した。帽子は同校マフラータオルのマークを前面にプリントした。 5日のお披露目会では応援部がモデルを務めた。団長の石橋陽人さん(3年)は「学校全体でまとまった全力の応援を届けたい」と話し、副団長の今村絹さん(同)は「大声で盛り上げて選手の力になりたい」と話した。 ●初戦のチケット販売 富山商は12日の初戦に向け、学校応援用のアルプス席のチケットと応援グッズを販売する。チケットは1枚600円(現金のみ)で、8日午後4時までに、インターネットか同校への電話=076(441)3438=での事前連絡が必要。9、10日に同校の会議室で販売する。Tシャツ2千円、帽子500円も取り扱う。県外在住者は振り込みでも購入できる。