「不動明王」テーマに落語 富山県上市町・大岩山日石寺、地元児童ら楽しむ
歴史ある有形文化財の新たな魅力を生み出す試み「語りつぐ落語会in上市」が13日、富山県上市町大岩の真言密宗大本山・大岩山日石寺で開かれ、落語家の古今亭志ん五さんが寺の本尊で国の史跡でもある重要有形文化財の磨崖仏(まがいぶつ)「不動明王」をテーマにした新作落語を披露した。 各地の有形文化財と芸能の融合に取り組む城西国際大(千葉)メディア学部のプロジェクトの一環。同寺の不動明王は725年に行基が高さ5メートルを超える巨石に一夜で彫ったものとされ、脇には彫り加えられた阿弥陀如来座像がある。 落語会は本堂であり、地元の陽南小学校の5、6年生らが鑑賞。不動明王の歴史や眼病に効くと伝わる湧水「藤水」など地元要素がふんだんに盛り込まれた落語を楽しんだ。5年生の大井結翔さん(10)は「落語は初めてだったけど、とにかく面白かった」と話した。