思い出や絆、心に刻み 来春統合、米沢五中の閉校式
来年4月に米沢一中と統合する米沢五中の閉校式が23日、同校で行われ、在校生らが思い出が詰まった学びやに感謝と別れを告げた。 生徒と保護者、教職員など計約250人が出席。近藤洋介市長が式辞を述べ、来賓の木村忠三県議や相田克平市議会議長があいさつ。田畑広志校長は「ここでの学びは皆さんの心に刻まれている。仲間との絆を大切に、夢に向かって成長してほしい」と述べた。 生徒会長の3年冨樫実莉さん(14)が「長年見守ってくれた地域の方に恩返しをし、有終の美で締めくくりたい」と決意を語った。全校合唱では、同校吹奏楽部に所属していた生徒が作詞した「光」を披露。同市が平和都市宣言事業の一環で合唱曲の歌詞を市内中学校から募集し、2008年に同校の作品が最優秀賞に選ばれた経緯があり、生徒は歌詞に思いを乗せ、伸び伸びと歌声を響かせた。 同校は1963(昭和38)年、同市の山上中と万世中が統合し創立。同校入口には校章の由来などが記された閉校記念碑が設置された。