タクシー不足解消へ 空きレンタカー×住民運転手 北海道・帯広の企業がマッチング事業
【帯広】航空機の共同利用サービスを手掛けるエアシェア(帯広)は、タクシー不足が深刻なリゾート地などで、レンタカーと運転手をマッチングする事業「DRIVA(ドライバ)」を始めた。車両と運転手の契約を切り分けることで、法令に沿った形で事業を実現した。今冬に行った後志管内ニセコ地域での実証実験を踏まえ、今後、他の地域でもサービスを展開する計画だ。 【動画】カレーショップ「インデアン」がエスタ帯広内にオープン エアシェアが独自に開発したウェブ上のシステムに、利用日時や人数、出発場所、行き先を入力すると、条件に該当する車両と運転手が表示され、利用客が選択する仕組み。利用客はホテルなどの代理店を通じ、システム上で①レンタカー事業者との間で車両を借りる契約②運転手となる個人との間で業務委託契約―をそれぞれ締結する。 許可なく有償で旅客を運ぶことは「白タク」行為として道路運送法で禁じられているが、DRIVAは自ら道路運送事業を営むのではなく、利用者と車両、運転手のマッチングサービスとして展開。国土交通省から法令違反には当たらないと確認を得た。運転手は、タクシー乗務に必要な第2種運転免許を持っていなくても登録できる。