すなやますなこ「パンダ、ラッコ、ビーバー…」動物の生態に寄り添ってイラストを描く
◇ムッチリしてて目が点の動物が好きです パンダ好きのすなやまさんに、パンダ以外で注目している動物がいるのかを聞いてみた。 「最近、好きなのはウォンバットですね。めっちゃ可愛いです。それから、今後たくさん描いていきたいなと思ってるのは、ラッコとビーバーです。ムッチリしてて目が点の動物が好きかもしれません。 コミカルな動きをする動物が好きで、ウォンバットだったらお腹をボリボリ掻いてたりとか。鳥羽水族館では、ラッコのライブ配信をやってるんですけど、下半身だけ陸において、上半身はプールにある状態でボーっと寝てるのがすごく可愛くって、ついつい毎夜、配信を見ちゃいます。“今日の寝相はどんなのかな”って」 現在、液晶タブレットとデジタルツールを使用して作品を描いているとのこと。デザイン会社に在籍していた頃からデジタルで描いていたという。どんなときにアイデアを考えているのかと尋ねたところ、信じられない答えが返ってきた。 「アイデアを考える時間は特に作ってないんです。逆に言うとずっと考えてるかもしれません。最近だと『悪を許さないラッコ』という、ラッコの漫画を描いていたんですけど、あれも急に始めたんです。 たまたま、メイちゃん(鳥羽水族館のラッコ)の面白い写真が撮れて、それが『許さないぞ!』っていう感じに見えて可愛かったので、急に思い立って描き始めたんですよ。特に何も考えてなかったです(笑)。いつもそんな感じで描いてます。 もちろん、休憩も大切にしていて、リラックスしたいときはジムに行ってます。うまくいかないときなどにもジムに行って、いったん自己肯定感を上げてから、お家に帰って仕事する、ということをやってますね」 ◇真横が可愛いと正面も可愛くなるんです すなやまさんは、自分で描いたイラストでグッズも作成している。平面のイラストを立体のグッズにする、気をつけていることはあるのだろうか。 「立体化するイラストは、感覚で描かないようにしています。なんとなくで“おしゃれだからこうしよう”みたいなことをすると、横から見たときにカッコ悪くなっちゃったり、動かしたときに不自然になってしまったりするんです。 “すべて言葉で説明できるイラスト”というのを意識して描いてます。あとは、横からのフォルムがすごく可愛くなるように意識してます。真横が可愛いと正面も可愛くなるんですよ。 人間でいうと『Eライン』って言われるんですけど、横が整ってると、前からの印象がどういうものであっても美しく見えるんですね。ぬいぐるみの監修でも、“横を一番ちゃんと作ってください”というのをお伝えしています」 イラスト以外でハマっていることを聞いたところ、「う~ん、なんだろう……」と考え込んでしまったので、こちらから「XにアップしていたBlenderは?」と話題を振ってみたら、「忘れてました!」と笑いながら話を聞かせてくれた。 「そういえばハマってました。自然になりすぎて忘れてました。Blenderすごく難しいです。10時間やっても思うように動かなくて。その結果できたのが、Xにアップしてる破綻したクマです。あれ見られるのすごい恥ずかしいんですけど(笑)。今ハマってるのはBlenderです」 (取材:山崎 淳)
NewsCrunch編集部