「駆け込み寄付」こそ重要!ふるさと納税 1万円以下の「お得な返礼品」12選
「駆け込み寄付」こそ、重要
’24年のふるさと納税が締め切られる12月31日まで、残すところあとわずかとなった。 【画像】チーズケーキに牛タン…「駆け込み寄付」おススメの返礼品12選はコチラ! だが、実はこの期限ギリギリの「駆け込み寄付」こそが、ふるさと納税のメリットを最大化するためには重要――そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの飛田啓介氏だ。 「最大のメリットは、自分の正確な控除上限枠を把握できることです。ふるさと納税の控除上限枠は、当年の所得によって決まります。額が予想しにくい冬のボーナスなどが支給された後のこの時期に枠を計算することで、限度いっぱいまで枠を使い切ることが可能になるのです」 「すでに今年分の寄付は終わり」と考えている人の中にも、数千円から1万円ほど、枠の上限まで余裕を持たせているという人もいるだろう。賢く余さず枠を使い切るため、ふるさと納税の専門家たちが、微調整に最適な1万円以下の少額返礼品の中からお得な12品を厳選した。 下の表を参照し、駆け込みに役立ててほしい。 「1万円以下の寄付でも上質な海産物が手に入る」と目を細めるのは、雑誌・WEBサイト「ふるさと納税ニッポン!」編集長の嶋田周一郎氏だ。 「『いくらの町』と呼ばれる北海道白糠町のいくらとホタテがセットになった返礼品は、1万円から寄付が申し込めます。同じく北海道の紋別市の、カニの身とカニミソがたっぷり詰まった返礼品も人気を集めています。ふるさと納税の醍醐味である、ちょっとした贅沢感を少額で味わえるのです」 千円単位で控除上限枠を使い切りたい人に「おすすめの返礼品がある」と熱弁するのは、前述の飛田氏だ。 「枠の残りが3000円程度になると、いい返礼品を見つけるのに苦労しますが、長崎県南島原市のラーメン6食セットには太鼓判を押せます。味は本格的で、保存食にもなります。岐阜県関市は5000円の寄付で、各ECサイトでも評判の高い関孫六の爪切りを返礼品にしている。1万円以下の返礼品にも掘り出し物はあるのです」 ◆カタログという「奥の手」 物価高を背景に、日常使いできるものに寄付が集中したのも今年のふるさと納税のトレンドだ。ふるさと納税情報サイト「ふるとく」編集長の関裕作氏が解説する。 「ティッシュやトイレットペーパーといった生活必需品が返礼品としてよく選ばれています。また、大阪府泉佐野市の牛肉切り落としのような、特別感はなくとも普段の食卓で使いやすい返礼品も人気です。 以前はちょっとした贅沢のための手段としてふるさと納税を利用している人がほとんどでしたが、現在は生活を少しでも助けてくれる制度へと変貌したと言えるでしょう」 ポータルサイト大手の「ふるなび」では、使い切れなかった枠を有効に消費するための制度を提供している。 「ふるなびでは、自治体に寄付すると寄付金に応じたポイント(3割相当)が『カタログポイント』として付与される『ポイント制ふるさと納税』という制度があります。ポイントは、各自治体が出している『ふるなびカタログ』に掲載された特産品と交換できるのです。なんと、カタログポイントには有効期限がありません。ひとまず余った枠の分だけ人気自治体のポイントに換えておいて、何に使うかは時間のある時にゆっくり考えるのもいいでしょう」(関氏) ポータルサイト発行のポイントが手に入るのもふるさと納税の嬉しい点だ。ポイント還元を狙う上でも、12月は特別な意味を持つ。 「年末は、ふるさと納税を受け付ける各ポータルサイトのポイント還元率が上がる、スーパーセール等のキャンペーンが多く打たれる傾向があります。ポイントの恩恵を受けるには、もっとも適した時期と言えるのです。 また、総務省は来年10月以降、寄付に応じてポイントを付与するポータルサイトを通じた寄付の募集を禁止すると発表しています。年末にふるさと納税で大きなポイント還元を受けられる″最後のチャンス″を逃すわけにはいきません」(前出・飛田氏) いまや「やらなきゃ損」な制度となったふるさと納税。最大限のメリットを受けるため、今年は師走に1万円以下で駆け込んでみてはどうだろうか。 『FRIDAY』2024年12月27日号より
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