騒音、2年連続で基準超 木更津駐屯地・航空機 発生回数、オスプレイが突出
陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)を巡る懸念事項を話し合う協議会(会長・渡辺芳邦市長)が開かれ、市は周辺で測定した航空機騒音が2年連続で環境基準値を上回ったことを明らかにした。 市によると、昨年6月20~27日の1週間(24日を除く)に同駐屯地の滑走路北側に隣接する江川総合運動場で24時間騒音測定調査を実施した結果、騒音発生回数は計365回あり、環境基準値(57デシベル以下)を超える59・40デシベルを記録。昨年11月の調査結果は58・0デシベルだった。 機種別では、陸自の輸送機V22オスプレイ(92回)、大型輸送ヘリコプターCH47(61回)、AH-1S(54回)の3機種で207回と過半数に達した。 一方、防衛省北関東防衛局が駐屯地南側で昨年7月2~9日に行った測定調査では、騒音発生回数185回、47デシベルで基準値以下だったという。測定結果について、協議会の委員として出席した北関東防衛局長と駐屯地司令は「連続飛行の回避や離着陸の間隔を空けるなど、騒音の分散と負担軽減に取り組む」と説明した。