正社員として働きたくないのですが給与はそれなりに欲しいです。正社員ではなくても同じくらい給与がもらえる仕事はありますか？

正社員の働き方は向いていないが、正社員と同様に安定した収入を得たいと考える人もいるでしょう。本記事では、正社員と正社員以外の平均給与を紹介するとともに、フリーランスとして稼ぐ方法を紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は？ 大企業ほど高年収を目指せる？

雇用形態別の平均給与

ここでは、令和5年賃金構造基本統計調査における雇用形態別の平均給与を表1にまとめました。

表1

表は令和5年賃金構造基本統計調査をもとに筆者が作成 雇用形態別の全年齢の平均給与は、正社員と正社員以外で男性は約10万円、女性は約8万円、男女総合では約11万円の差があると分かりました。社会全体でみると、正社員と正社員以外の働き方では、平均給与の差が発生しやすいといえるでしょう。 ◆正社員以外の働き方で給与が25万円を超える業界 同じ業界で比較すると、正社員と正社員以外では、平均給与に差が発生してしまいます。しかし、正社員以外の働き方でも、平均給与が25万円を超えている業界はあります。 鉱業・採石業・砂利採取業、建設業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、金融業・保険業、学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業などは、正社員以外の働き方でも月の平均給与が25万円を超えているため、ほかの業界と比較するとより多くの収入を得やすいでしょう。

フリーランスで稼ぐ方法

ここでは、正社員としては働きたくないが、正社員と同じくらいの給与が欲しいと考えている方に向けて、フリーランスで収入を得る方法を紹介します。 そもそもフリーランスとは、企業や団体に属さず、その時々の案件に応じて自由に契約を結び仕事を行う人を指します。フリーランスで働く人の多い主な職種は以下の通りです。 ・Webライター ・プログラマー ・Webデザイナー ・イラストレーター ・カメラマン 基本的にフリーランスで働く場合は、独学もしくは一度どこかの企業に就職してスキルを身につける必要があります。経験やスキルがなければ、なかなか仕事を依頼してもらえない可能性があるためです。フリーランスとして働いている人の中には、案件を受注するためにクラウドソーシングサービスを利用する人も多くいます。 クラウドソーシングサービスでは、仕事の依頼者が受注者を募り、業務委託契約を結び仕事を依頼するのが一般的です。仕事の受注から納品までインターネット上で完結できるため、人とあまり関わらずに仕事をしたい方や、黙々と作業を進めたい方におすすめのサービスです。 パソコンがあればどこでも作業ができるため、自由な働き方を求めている人にも適しています。 また、YouTubeへ自作の動画を投稿し、広告収入を得るのもフリーランスとしての働き方の1つです。YouTubeにはパートナープログラムというものが存在し、参加したうえで動画を投稿すると、視聴者数に応じて広告費が入ります。 収入を増やすためには多くの視聴者に見てもらう必要があるため、動画を見た人の興味を引き、支持してもらえる動画を制作する必要があります。 コンテンツ内容によっては自分一人で完結できるため、自由度の高い仕事ですが、視聴者を引き付けるコンテンツ内容を考えて動画を撮影し、編集まで自分で行わなければなりません。したがって、多彩なスキルが必要となる仕事ともいえるでしょう。 また、YouTuberの収入は個人差が大変大きく、月に数千万稼ぐYouTuberもいれば、年間通して無収入というYouTuberもいます。高収入を得るためには、視聴者を引き付ける企画を考えなければなりません。

同じ業界では正社員と大きな差ができてしまう

同じ業界で正社員と正社員以外の平均給与を比較すると、どの業界であっても大きな差が生まれます。正社員以外の働き方で稼ぐ方法として、スキルを生かしてフリーランスになることも手段の1つです。 ただし、フリーランスになると行政手続きといった正社員時代では必要のなかった業務も増えるため、慣れるまでは多忙になると心得ておきましょう。 出典 厚生労働省　令和5年賃金構造基本統計調査　結果の概況 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー