本庁舎と中央区役所を同じ場所に整備すべきか、分けるべきか。熊本市の新庁舎整備をめぐり、市議会で意見が交わされました。 田中敦朗議員 「本庁機能と中央区役所を1棟とした場合と分棟とした場合では、まちのにぎわいに与える影響、景観、建設費などの面でどのような違いがあるでしょうか」 大西一史市長 「本庁機能と中央区役所を1棟とするより、分棟とする方が、消費行動の対象となる中心商店街のエリアは広くなると考えられます」 　熊本市本庁舎の建設候補地は◆現在の敷地◆日本郵便九州支社◆NTT西日本桜町ビルの敷地◆白川公園の4カ所です。 　これに◆花畑町別館跡地◆みずほ銀行の敷地を加えた6カ所が、中央区役所の建設候補地となっています。 　本庁舎と中央区役所を1棟とする場合、庁舎の高さは4カ所の候補地すべてで、熊本城の眺望を保全するため景観計画に定めている海抜55メートルを超える想定です。 大西一史市長 「分棟にした方が庁舎の高さとかを抑制できるのではないか、いろいろな検討があるかなと思っています」 　一方、一概には言えないとしながらも、一般的には本庁舎と中央区役所を1棟とした方が事業費は抑えられるとも話しました。 　市は建設地をさらに絞り込む選定案を今議会中に示す方針です。